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2011年9月18日 (日)

Jeff Kashiwa「Back In the Day」(2009)

音源:iTunes Store
レーベル:Shanachie

ジェフ・カシワは、ザ・リッピングトンズのサックス奏者(1989年〜1999年)として有名。ソロ名義アルバムも、2007年まで7枚出している。このアルバムは、2009年にレーベル(Shanachie)移籍して発表した、今のところの最新アルバムだ。

この人のサウンドは、スムース・ジャズのまさに「王道」という気がする。スムース・ジャズだからといって、けっしてイージー・リスニングでもなく、ムード・ミュージックでもないのだ、というのが彼のアルバムを聴くと確信できる。カシワというから、おそらく日系だろう。というわけでもないが、彼のサックスは歌うがごとく、まるで上質のJポップに聴こえてきて、日本語の歌詞を付けて歌いたくなってしまう。

このアルバムも、全10曲が2つのタイプに分かれる。メローでメロディアスな「歌う」サックスを聴かせてくれる、まさに上質ポップスの曲。ファンキーで、テナー・サックスのアドリブ・プレイが、やっぱり彼のストレート・ジャズのオリジナリティを粋に披露するタイプの曲。

個人的には、ポップス系の曲がお気に入り。ベスト・トラックは、M-2「You' re The One」。題名を見ただけで、ラブソングをイメージして、聴いたとたんに、彼のサックスに被せて日本語歌詞で歌いたくなるような曲。というより、彼のサックスがボーカルごとくに「歌う」のがここちよい。まるでポップスのヒット・チューンのような、M-6「Meet You There」、M-1「When It Feels Good」、M-9「Back In the Day」。せつないソプラノ・サックスの美しいバラード、M-10「Honesty」。

方や、ファンキーなバイブレーションの曲たち。M-8「Baby, Come Over」、エンディングに向かうアドリブ・プレイは、彼がストレート・ジャズ直系のプレイヤーだという証明。チョッパー・ベースをバックにブルージーに吹くM-7「The Attraction」、まさにアーバン・テイストが堪能できるサウンド。M-3「Creepin'」もファンキーな佳曲。唯一のボーカル入り曲M-5「Somethin' Real」があるのだが、他の曲で彼のサックスが歌詞がなくても十分「ボーカル」として堪能できるので、この曲が浮いてしまう。

ちなみに、彼はザ・サックス・パックという、三人(スティーブ・コール、キム・ウオーターズ)のサックス・プレイヤーのグループにも参加している。2枚のアルバムを出していて、新作をレコーディングしている模様。その前に、そろそろソロの新作が聴きたい。

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