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2011年10月15日 (土)

Chuck Loeb 「Plain 'n' Simple」(2011)

Chuck_loeb
音源:iTunes Store
レーベル:Tweety Records













スムースジャズ界の正当派ギタリスト、チャック・ローブの新作ソロアルバム。昨年から「フォープレイ」に参加してスポットライトが当たっているけれど、歴代ギタリストのリー・リトナーやラリー・カールトンに比べると、日本では知名度が無かった。90年代は「メトロ」というバンドのギタリストで、エッジでクールなフュージョン・バンドだった(1994年〜2002年)。そのバンドと前後して、ソロワークも今まで積極的に発表している。近年は、聴きやすいスムースジャズ系の自身アルバムや、プロデュースが多い。そういった彼のキャリアから生まれたこの新作は、メインストリームのスムースジャズではなくて、70年代のオルガンジャズの演奏なのだ。

彼は自身のウェッブサイトでコメントしているが、彼のルーツである60年代〜70年代の、ジャズギターのジャイアンツ、ウエス・モンゴメリーやケニー・バレル、グラント・グリーンなどが残した幾つかの名作で聴ける、ギタートリオにオルガンが加わった演奏をやりたかったとのこと。アルバムの題名にあるとおり、プレーンでシンプルなギターとオルガンがクールに絡む「ジャズ」アルバムである。アルバムの始まりM−1「D.I.G」は、まさにケニーバレルが、ブルーノート・レーベルに残したジミースミスとの名演奏を彷彿とさせるビートで始まる。M−3「Red Suede Shoes」の演奏は、「スイング」のバイブレーション。オルガンは、パット・ビアンチという人で、オルガンが入ると、なんというかクールなのだ。これがピアノだと、フォービートのオーソドックスジャズだろう、けれど、オルガンは、なんだろうこのクールさは。M−5「Plain 'n' Simple」と、M−12「The Hello」は、編成は他の曲同様、ギターとオルガンのジャズコンボなのだけれど、チャックの弾くコンテンポラリーなメロディとアドリブプレイと、R&Bのさり気ないビート感が、けっして懐古でなく新しさを感じる名演奏だと思う。ゲストで、チャックの奥さまカルメン・クエスタが歌うボサノバM−6「E Comme Esse Que Vou Eu」、実娘のリジー・ローブが歌うM-8「Skylark」は、どちらもほっとするチャーミングな歌声。その2曲は、アルバムのテーマとちょっと違うけれど、違和感がまったくないのは、不思議だな。

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