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2011年10月10日 (月)

Jessy J 「Hot Sauce」(2011)

Jessyj
音源:iTunes Store
レーベル:Heads Up













今やサックスやトランペットの女性プレイヤーはめずらしくはないけれど、硬派のジャズリスナーには、どうも信じられない存在かもしれない。メインストリームのジャズには、優れた女性ピアニストも多けれど、例えばサックスとなると、見当たらないかもしれない。一方、最近のスムースジャズの世界には、ほとんどの楽器に女性プレイヤーが進出している。それでも、サックスという楽器の表現力には、力強いブローのアドリブという固定観念を持っていると、女性プレイヤーの存在に違和感も覚える。それに、レコード会社の戦略だろうが、CDジャケットの写真に、その美貌に焦点を当てたものが多くて、音楽性ではなくて、ビジュアル重視が見えすいたものも多い。

このジェシーJも、前2作のアルバムは、へたするとピンアップガールかと思うほどの美貌プッシュのジャケットだった。前作の「売り方」に対する反発なのか、この新作はノーマルな写真で、音楽性で勝負する意気込みを感じる(まったくの想像だけど)。中身が重要というわけで、聴いてみると、とっても良い、本当にいい。ラテンリズムが持ち味だと思うが、タイトル曲のM-3「Hot Sauce」のラテンビートが心地よく、3分ちょっとで終わるのが残念。同様にラテン系の物悲しいメロディーを奏でてくれるM−6「Mean to Be」、M-2「Rio Grande」。師匠である、売れっ子プロデューサーでギタリストのポール・ブラウンがサポートした、M-1「Remember The Night」は、コンテンポラリーでアダルトオリエンテッドな曲。ヒーリングミュージックのようなM-8「Leave Right Now」の、ソプラノは心が休まる。M−9「In a Sentimental Mood」は、歌伴奏をストレートジャズのアプローチでプレイする。アドリブに見え隠れするジャズのスピリットは本物。このアルバムのハイライトは最後の曲M−10「Last Night」。サポートにジョー・サンプルのピアノと、レイ・パーカー・ジュニアのカッティングギターを配した曲。70年代のファンクフュージョンのようなセッションサウンドが、とってもかっこいい。彼女のブロープレイに、ビジュアル否定の意気込みとジャズのバイブレーションを感じる。個人的には、バックでさりげなくコードをカッティングするレイ・パーカーのギターが気になってしかたがない。(レイ・パーカーさん、ギターアルバムを作ってくれないかな、)


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