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2011年11月20日 (日)

Azymuth 「Aurora」(2011)

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音源:iTunes Store
レーベル:Far Out Music Publishing














NHK-FMの「クロスオーバーイレブン」は、80年代から90年代終わりまで続いた、人気の音楽番組だった。当時クロスオーバーと呼ばれたフュージョンミュージックや、AORなどのコンテンポラリーな選曲が秀逸で、俳優の津嘉山正種さんのナレーションが音楽とともに深夜にふさわしい雰囲気の番組だった。その番組の有名なテーマ曲が、アジムスの演奏曲。アジムスは、ブラジルのフュージョンバンド。クロスオーバーイレブンのテーマ曲は、1980年に発表したアルバム「Light As A Feather」収録の「Fly Over The Horizon」という曲で、いまでもこの曲を聴くとクロスオーバーイレブンのナレーションが聴こえそうなほど、その番組のファンや当時フュージョンミュージック・ファンには「名作」の曲。フェンダーのエレキピアノの音と、チョッパー気味のエレキベースが、まるで宇宙空間を浮遊しているようなグルーブの曲で、夜の終わりに本当にぴったりだった。

アジムスは、キーボードのホセ・ロベルト・ベルトラミと、ベースのアレックス・マレイロス、ドラムスのイヴァン・コンチの3人組。メンバーは一時変わったこともあったが、90年ごろから結成時のオリジナルメンバーに戻り、それ以来不動のメンバー。デビューから35年、発表したアルバムも20作以上、おそらく3人は70歳代だ。YouTubeで、3人の最近の演奏が見られるが、風貌は好々爺3人だが、演奏のグルーブには歳など感じられない。

そのアジムスが今年発表した最新作がこの「Aurora」。全曲を通して、フェンダーのエレビの音色と、チョッパーを響かせるベースと、ブラジルビートのパーカッションとドラムのアンサンブルは、あのクロスオーバーイレブンのテーマ曲のグルーブよ再びの感がよみがえる。あのテーマ曲のキャッチーなメロディーを期待すると少しがっかりかもしれないが、メロディーより、演奏のアンサンブルと、リズムのビート感は、聴くほどにスルメのような味が出る。タイトル曲のM-1「Aurora」の導入は、浮遊感のあるビートと演奏が、ちょっとあのテーマ曲を思い出す。M-2「In My Treehouse」は、サンバビートに乗るエレピのメロディーがポップな印象を残す佳曲。M-8と13「Crazy Clock」のミニマルな演奏は冗長でちょっと辟易なので、プレイリストから除いて聴くといい。M-7「Meu Mengo」やM-10「E Mulher」は、ブラジルのオリジナルメロディーとリズムが、このバンドの真骨頂。


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