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2011年12月11日 (日)

JD Souther 「Natural History」(2011)

Jd
音源:CD(日本盤)
レーベル:Entertainment One













JDサウザーといえば、イーグルスの「New Kid In Town」や「Best Of My Love」の共作者として有名。自身のソロアルバム「You're Only Lonely」(1979)はあの時代の名曲で名盤。でも、彼自身のアルバムは、デビュー(1972)以来数枚('84まで4作)だけだったから、イーグルスやリンダ・ロンシュタット、ジェイムス・テイラー(2人のデュエット'81年の「Her Town Too」は名曲)などに曲を提供したり、コーラスとして競演したりするほうが話題のアーティストだった。70年代のウエストコーストロックのアルバムに、彼の名前がクレジットされているのを、見つけるのが「当り」の証拠だった。そしてこのアルバムは、66歳にして、2008年以来の最新作(これで通算6作目)。デビューアルバムのジャケットポートレートは、あご髭を蓄えた若き哲学者の風貌。そして、この最新作も同じアングルのポートレート。40年を経て、久しぶりに会えたJDは、白くなった髭と顔の年輪は年を隠せないけれど、穏やかに見つめる顔に人生の深みを感じる。

ほとんどの曲がピアノとギター中心のシンプルな演奏で、彼のボーカルが際立つ。66歳にしては若い歌声に驚くけれど、やっぱり年を重ねたから出せるのだろう彼の歌声は心に沁み入る。やっぱり、この曲、M-10「Best Of My Love」。イーグルスのようなバンドサウンドでなく、こうやって、感情表現もさらりと歌われるとうなってしまう。同じイーグルで有名なM-4「The Sad Cafe」やM-6「New Kid In Town」も、そしてあのヒット曲M-3「You're Only Lonely」が、静かに歌うJDの声で聴けるのがうれしい。リンダ・ロンシュタットが歌った「Faithless Love」を、自ら歌うM-2。カントリー調のメロディが、後半マイナーなバラードに変わるところが美しい曲だと再認識。比較的新しい曲M-8「Little Victories」もいいし、さり気ない音色のサックスをバックに歌うM-5「Silver Blue」もしぶい。2曲のボーナストラック、M-12「How Long」、M-13「Heartache Tonight」は、いずれもイーグルスが取り上げたナンバーで、日本盤CDでしか聴けないので貴重。けれど、このアルバムは、M-11「I'll Be Here At Closing Time」で聴き終えたい。彼の誠実な歌声が、「・・・店が閉まる時間まで、僕はここで(君を)待っているよ・・・」って、まるで映画のエンドロールのよう。この曲で、このアルバムの余韻に浸れる。


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