« Paul Brown 「The Funky Joint」(2012) | トップページ | スムースなピアニスト:ブライアン・シンプソン »

2012年3月24日 (土)

Chris Standring「Electric Wonderland」(2012)

Electricwonderland
音源:iTunes Store
レーベル:Ultimate Vibe Recordings

イギリスのギタリスト、クリス・スタンドリングのニュー・アルバム。先行されて発表されたシングル「Oliver's Twist」のビデオは、なかなかにかっこいい。ヒップでラウンジ風のサウンドに、彼のアコースティック・ギターが、シャッフル気味にボサノバビートを奏でる。ロンドン辺りのビルの屋上か。彼のギターに合わせて、踊る人が増えていく。
このM-4「Oliver's Twist」ではアコースティックを弾いているけれど、アルバムのそれ以外のほとんどのトラックは、エレキギター、フェンダーストラストキャスターを弾いている。この音色がすごくいい。フェンダーストラットはどちらかというと、ジェフ・ベックやクラプトンなどロック系の奏者が好んで使う、ロックギターの代名詞のようなモデル。クリス・スタンドリングは、それをピックを使わないフィンガー奏法で、エコーを効果的に使い、とてもメローなサウンドを実現している。ときどき、パット・メセニーを思わせるようなフレーズも出てくるけれど、さりげないアドリブはジャズ。「エレクトリック」と銘打ったアルバムタイトルには、このギターのことを指しているだけでなく、ちりばめられたサウンドは、シンセ系やアコースティックな様々な音色をブレンドした、まさに「ワンダーランド」。
ヒップなビートで始まるM-1「Pandora's Box」は、ストラットギターの音色とフェンダーローズのエレキピアノのかけあいがいい。M-5「Wishful Thinking」は、ピーター・フランプトンで有名なトークボックスを使ったエフェクトと、クリアなチョーキング気味のギターサウンドを対比させた佳曲。M-6「Heart Of The Matter」は、ピアノ、ベース、ブラッシング・ドラムのアコースティックコンボをバックに、メローにちょっとブルージーな音色のギターサウンドが美しい。M-7「Escapade」は、サウンドはラウンジっぽくて、ギターはオクターブ奏法のテーマメロディがキャッチーな曲。M-9「Castle In The Sky」は、ウクレレで始まる明る曲調は、どこかブリティッシュフォークを思わせるなごむ曲。エンディングのM-10「Nightingale's Bridge」はバラードで、オーソドックスなジャズカルテットでの演奏。超美メロディがしみる。

« Paul Brown 「The Funky Joint」(2012) | トップページ | スムースなピアニスト:ブライアン・シンプソン »

ギター」カテゴリの記事

About This Blog

  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだスムース系の新譜を紹介します。Since 2011。UGASAI
2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

2015 Top Recommend (click)

  • Bob Boldwin「MelloWonder」
  • Brian Simpson 「Out of a Dream」
  • Jonathan Fritzen 「Fritzenized」

2014 Top Recommend (click )

  • Greg Manning 「Dance With You」
  • Rick Braun 「Can You Feel It」
  • Michael Lington 「Soul Appeal」
  • Ed Barker 「Simple Truth」

2013 Top Recommend (click)

  • Jeff Golub 「Train Keeps a Rolling」
  • Oli Silk 「Razor Sharp Brit」
  • Patrick Yandall 「Soul Grind」
  • Boney James 「The Beat」

2012 Top Recommend (click)

  • Euge Groove 「House of Groove」
  • Paul Brown 「The Funky Joint」
  • Chris Standring 「Electric Wonderland」
  • Vincent Ingala 「Can't Stop Now」
  • Phil Denny 「Crossover」