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2012年3月17日 (土)

Paul Brown 「The Funky Joint」(2012)

Paulbrownfunkyjointnewcd
音源:iTunes Store
レーベル:Woodward Avenue Records

ポール・ブラウンの新作は、ソロ名義で2010年の「Love You Found Me」以来の5作目、2009年にマーク・アントワンとのコラボアルバム「Foreign Exchange」を入れると6作目。今回はタイトルに「ファンキー」と銘打って、ブルーズやR&Bがテーマ。そのコンセプトにふさわしいが3曲、M-5「Love Don't Come EZ」、M−10「I Get a Feeling」、M-11「Gibson Blues」。いずれもいかにものブルーズチューン。M−5とM-10は、本人自身のボーカル曲で、リードボーカルを録るのははじめてらしい。ジョージ・ベンソン風に売り出そうという意図なのか。唄の方は、ちょっと危なっかしい感じ。
ブルーズをファンキーに料理した曲は、新境地なんだろう。でも、ポール・ブラウンといえば、スイート&メローなメロディー・メーカー。R&Bやソウルをコンテンポラリーに料理するサウンド・プロダクションがいつもかっこいい。彼の使うギターの、ギブソンL−5で奏でる、レトロなセミアコ・サウンドも魅力。(なんたって、ギブソンL−5は、ウエス・モンゴメリー。)彼のギター奏法も、シングルトーンのアドリブより、ビート重視のコードカッティングと、アクセントで時折入れるストロークを効かせたオクターブ奏法が、かっこいい。ワンパターンなんだけれど、彼の新作やプロディース作品にはいつもその路線を期待してしまう。ブルーズ調の前述3曲以外の8曲は、その路線の佳曲ぞろいで、安心。これぞ、ポール・ブラウンのサウンドというのは、ハンド・クラッピングを効果音に使うスイートソウル風の曲。M-1「The Funky Joint」、M-4「Say It Like It Is」がまさにそんな「ポール・ブラウン節」が聴ける曲。売れっ子プロデューサーらしく、今のスムーズジャズ界の有名どころがサポートしている。ボニー・ジェイムス、ジョナサン・フリッツエン、ボブ・ジェイムス、ダーレン・ラーン、ユージ・グルーブ。ダーレン・ラーンがサックスを吹くM-8「Ya Dig」と、ユージ・グルーブとのM-9「From the Ground Up」、いずれもコンテンポラリーなシティー感覚あふれるかっこいい曲。余談だけれど、ポール・ブラウンのルックスは、ちょっと似「クリントン元大統領」。撮り方によってかなり似てたりするので、ポートレートよりこのジャケットのようなアートワークのほうがいい。音の方は最高。

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