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2012年4月 7日 (土)

Patrick Yandall 「Acoustic Dreamscape」(2012)

Patrickyandall12

パトリック・ヤンダルは、1994年以来13枚のアルバムを出しているギタリスト。新作は、全曲スチール弦のアコースティックギター、いわゆるアコギのアルバム。キャリアの積んだギタリストが普段のエレキからアコースティックに持ち替えて、アルバムを作るというのは、企画としては良くあるパターン。最近も、パット・メセニーのアコギアルバム「What's It All About」が話題になったし、このパトリックもその路線かなと。パットのアルバムは、もちろん演奏はすばらしいけれど、ムードは内省的だったので、それがギタリストのアコギに持ち替えるときのコンセプトだろうと。その予想は外れ、このパトリックのアルバムは、素晴らしくスムースで上質なコンテンポラリー・ギターアルバム。どの曲も、メロディが素晴らしくキャッチー。アコギの録音がダイナミックで、他楽器に埋もれることなく、常にメインプレイヤーに定位するミックスが素晴らしい。この人のギタープレイの、流れるようなインプロビゼーションは時に大胆で、時にスムースで心地よいのだが、アドリブに見え隠れするブルースノートに、この人のギタリストとしてのバックグラウンドはブルースなのが良く分かる。この人の曲は、TVやラジオステーションで採用されることが多いそうで、この新作もテーマ曲としてはピッタリの曲ばかり。FMなら、朝の番組に流れてきそうな曲がたくさん。最後のM-11「Mood for a Day」だけは、アコギ1本のソロ演奏。バッハのような旋律曲の超テクを聴かせてくれる。パットのアコギとは違って、気持ちのいいスムースなアコギアルバム。

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