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2012年6月17日 (日)

Chris Botti 「Impressions」(2012)

Crisbottiクリス・ボッティは、もちろん日本でも人気のアーティスト。でもその人気の度合いは米国の比ではない。端正なハンサムだから、俳優としても活躍しているようで、この2枚目ぶりが人気に拍車をかけている。ピープル誌で、「世界で最も美しい50人」に選ばれたこともあるそう。トランペッターとしても、出すアルバムはいつも大ヒットするし、ヨーヨーマやスティングといったジャンルを超えたアーティストとも共演している。この最新作は、「印象派」のタイトル通り、ビートではなくムードのある楽曲のセレクション。オーケストレーションやコーラスをバックに、クリスのトランペットがムーディーに「歌いあげる」アムバムだ。「豪華ゲスト」が参加していて、アンドレア・ボチェッリ、ハービー・ハンコック、ヴィンス・ギル、マーク・ノップラーなど、いろいろなジャンルのオールスター。マーク・ノップラーのギターとボーカルの「What A Wonderful World」や、ヴィンス・ギルが歌う「Losing You」などもそれはそれで良質なトラックだけれど、ゲストは無い8曲のほうにこのアルバムの魅力がある。M-1はショパンの「Prelude No.20 in C Minor」、M-3はアランフェス協奏曲「En Aranjuez Con Tu Amor」。いずれもフルオーケストレーションをバックにしたクリスのトラッペットは美しくドラマチックだし、M-4「You Are Not Alone」、M-7「Septembero」は、ギター演奏がサポートするバラードで、クリスのプレイはやさしくスウィートだ。M-10「Summertime」、M-12「Over The Rainbow」は、ストリングスがゴージャズで上質なイージーリスニング。方向性としては、ニニ・ロッソと言えなくもない。クリスの吹くフレーズには、「マイルス」が見え隠れするのは気のせいかな。

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