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2012年7月 7日 (土)

Shilts 「All Grown Up」(2012)

Shiltsシルツことポール・ワイマールは英国のサックス奏者で、ファンクジャズバンドDown To The Bone(DTTB)のオリジナルメンバーとして初期の6アルバムでフロントマンだった。DTTBは、いわゆるアシッド系のファンクジャズバンドで、90年代UKジャズを代表するバンドだ。シルツは、2001年にソロアルバム「See What Happens」を出した後は、カリフォルニアに転居して、2008年には、DTTBも正式に脱退してソロに専念している。ソロ作品としては、この新作は5枚目。題名の「All Gown Up」の意味するところは、このアルバム内容が表している。全曲リズム&ブルースのバイブレーションが生き生きとしたパフォーマンスで、「オレの原点はリズム&ブルースだ!これで育ったのさ!」と伝わってくる。ゴリゴリするようなソリッドでハードなリズム隊をバックに、全曲で吹きまくるシルツのサックスインプロビゼーションが、とにかくブルージー。オルガンやファズ系ギターのアンサンブルやアドリブプレイもそれぞれ光っているけれど、なんたってシルツのテナーサックスプレイが、アルバム11曲を連続して疾走して続く滞空時間がたまらない。11曲聴き通しても、もう終わりなの、もっと聴いていたいと思う、最高のサックスアルバムだ。


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