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2012年7月 9日 (月)

Vincent Ingala 「Can't Stop Now」(2012)

Vincentingala2_3ヴィンセント・インガラは、去年ハイスクールを卒業した若干19才というから驚きだ。2010年にデビューアルバム「North End Soul」に続く新作である。なんとも素晴らしい才能にガツンとやられた。全9曲が完成度の高いスムースジャズだ。全曲が4分前後で、簡潔さとスイング感を備えたスウィートメロディのオンパレードで、まるでベストヒットを並べたポップチューンのアルバムのよう。9曲中7曲は彼の作曲だという。作曲の才能も恐るべしだ。タイトル曲「Can't Stop Now」は、スムースジャズの王道を行くようなビート感あふれる佳曲。ヴィンセントが吹くキャッチーなテーマメロディーは何度リピートしても飽きない。ジョナサン・フリッツエンの弾くピアノとユンゾンするM-5「Kimi Trick」はロマンティックなミディアムバラード。後半の両者のインタープレイがかっこいい。グレッグ・カルカスのピアノと共演するM-7「Groovin' U」の両者のからみもロマンティクだけれど、後半のヴィンセントの熱いブローはフェイドアウトしてしまうのが残念。M-9「Wish I Was There」は、スピード感のあるフュージョンタイプの佳曲。ギターとビブラフォンのアレンジがファンキー。間違いなくスムースジャズ今年前半のベストアルバムの一枚。彼のデビューアルバムは未聴だったので、これは聴かなくては。彼のウェッブサイトにアップされているポートレートやライブ映像などを見ると、まだ少年という感じなのだが、将来のスターの片鱗を見せる末恐ろしいアーティストである。

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