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2012年9月17日 (月)

The Rippingtons 「Build to Last」(2012)

Builttolast
ザ・リッピングトンズ(略してリップス)は、1986年結成の26年キャリアのバンド。バンド編成ではあるが、実態はリーダーでありギタリストのラス・フリーマンのワンマンバンド。録音作品においては、ほとんどラスのソロ作品といってもいい。過去の正式メンバーには、ケニーG、デイビッド・ベノア、グレッグ・カルーカスなどといった大物も参加していたバンドで、最近は、ジェフ・カシワを含む5人のメンバーに固定しているようだ。この新作も、バンドメンバーも参加しているが、バンドサウンドというより、プロデューサーでもあるラスのコンセプトに基づいた作品になっている。全曲11曲はすべてラス・フリーマンの作品。この新作は、オーケストレーションが多用された組曲のような壮大でドラマチックな作品。リップスのジャケットにはいつもキャラクターの「ジャズ・キャット」が登場するのがおきまりで、今回のジャケットは、アメリカのサウスダコタ州にあるラシュモア山の有名なモニュメント。実際は、アメリカ歴代大統領4人(ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン)がモニュメントになっているのだが、イラストでは左から3人目のルーズベルトが、「ジャズキャット」に変わっているのがなんとも秀逸。このジャケットがテーマを表しているようで、全曲を通してアメリカの「開拓讃歌」という感じ。こういうところが、アメリカのリスナーに支持される要因だと思うが、そういったところが分からないと、イマイチ感情移入できないかもしれない。個人的には、メンバーのジェフ・カシワをもっと聴きたいので、次回はぜひ、ジェフのサックスも聴けるライブアルバムを出して欲しい。

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