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2012年10月 1日 (月)

Euge Groove 「House of Groove」(2012)

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最近のスムースジャズは、チルアウトが大流行りで、その傾向の新譜に少し食傷気味。ユージ・グルーブのこの新作は、チルアウトなんて関係無いという感じで、ポップスのゴールデン・ルールを踏まえた全曲に、ほっとする。ユージのサックスプレイは、いつも通りハートフルに「歌っている」のが、感動的ですらある。バラードは、スウィートソウルの定番ような、「泣き」のサックスプレイでムードを盛り上げてくれるし、リズミカルなチューンは、どこか懐かしいスウィング感に溢れている。この彼の8枚目のリーダーレコーディングは、まるでグレーテストヒットアルバムのような珠玉の10曲で、前作にも増して最高の作品。前作のバイブレーションを引き継いだような曲想で始まる1曲目の「Knock Knock! Who's There?」や、「Fellowship Hall」はソプラノが軽快にスウィングするし、スウィートバラードの「Indian Summer」のソプラノは涙腺が緩む「泣き」。ソプラノは、ケニーGよりユージ・グルーブだぞ。転じて、「God Bless You」や、最後の「It's Only Rain」のスウィートバラードで歌い上げるテナーは、エモーショナル。80年代のソウルミュージックファンなら驚喜する、あのL.T.D.のジェフリーオズボーンの懐かしい歌声が聴ける共作「Never Met a Woman (Like You)」は、タイムスリップしたような上質のブラックコンテンポラリーポップスが嬉しい。ベストチューンは、タイトル曲「House of Groove」。ドラムスティックのカウントと、ブラスセクションが効果的で、彼のミニマルなサックスがファンキーで、うきうきするバイブレーションが何とも楽しい。この曲のビデオも秀逸。これは楽しい。必見。

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