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2012年11月11日 (日)

Don Diego 「Fun」(2012)

スムースジャズといっても、時にはちょっと薄っぺらで、イージーすぎるサウンドがあったりして、軟弱な音楽と決めつけられる。このサイトで薦めたいスムースジャズは、リラックスして聴けても、アーティスティックなコンセプトが伝わってくる、これぞコンテンポラリーなジャズだ。

このダン・ディエゴは、少し骨太だけど、まるで極上の味覚を味わうようなミュージックを聴かせてくれる。このニューアルバムは、ヒップホップな曲や、ブラコン風のボーカル曲、ファンク!と叫びたいガツンなリズム&ブルースもあり、ヤワなサックスに飽き飽きしているスムースジャズファンには、目の覚めるディスクだ。

「Ago's Groove」、「Tuff」、いずれもコンテンポラリーなテーマメロディを、隙間無く吹きまくるアドリブの展開は痛快で、彼のジャズパッションがびんびん伝わってくる。方や、超美バラードプレイの「Thinking」「Chantel」や、ミディアムテンポの「Laid Back」は極上のインストルメンタル・ポップスとくればもう脱帽せざるを得ない。

1曲目の「Tenor Fiesta」は、日本人好みのメランコリーなスパニッシュメロディを、泣きのサックスで盛り上げるヒット性の佳曲。音もいいし、万華鏡のようなミックスが素晴らしい。大推薦。こういうアーティストが日本では知られないとは、本当に残念。

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