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2012年12月 2日 (日)

Bobby Caldwell 「house of cards」(2012)

Hoc ボビー・コードウェルの新作。AORの名作で、今も色褪せない、あのデビューアルバムの大ファンとしては、あのボビーよもう一度の期待が膨らむ。なにしろ、最近はジャズシンガーの趣きで、スタンダードを歌うエンターテイナーという感じだったから。ボビーも61才だし、それも良し。それでも、あと一枚でいいから、デビュー盤からセカンド「Cat in the Hat」(1980)、サードの「Carry On」(1982)で展開した名作AORの復活のようなアルバムを長いこと待っていた。そこでこの新作。ジャケットのボビーが広げるカード、意味深で挑戦的な視線が意味するところ。カードの中身が分かるかい。色々なジャンルに彩られた11曲が、ボビーが持っているカードなのだ。なんとカントリーな2曲、「Dinah」と、初期のイーグルスのような「Heart's on Fire」。4ビートのジャズ「It's all Coming Back to Me Now」と、ブルースの「Dear Blues」は、ジャズを歌って養った表現力の結晶かな。「Dance With Me」はタンゴと来て、「Mazatlan」はウエストコーストロックで、これはまさにTOTO。そして5曲が、AORの趣きで、どれも嬉しい。その1曲、「What About Me」は、低音階で歌う歌声が、ボビーと分からず驚き。「Blue」はどこか哀愁的なメロディが耳に残るし、客演したデイブ・コーズのサックスが入るだけで、この曲が輝いてしまう。このボビーの新作の驚きは、タイプの違う全曲だけれど、どの曲も円熟した歌のうまさに脱帽。

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