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2013年1月 4日 (金)

Karizma「Perfect Harmony」(2012)

Pharmony カリズマは、キーボード奏者デビッド・ガーフィールドが中心のプロジェクト・バンド。ロサンジェルスを基点としたフュージョンスタイルのインストバンドで、活動の始まりは1975年に遡る。以来、デビットを中心としたカリズマの参加メンバーは、80年代から今に至るまで、フュージョンに留まらず、ウェストコーストのロックからAORやポップスに、直接的、間接的にも、大きな影響を与えたと言っても過言ではない。LA音楽シーンのファンなら、過去カリズマに参加したミュージシャンの名前を聞いただけで感嘆を上げる。トム・スコット、アーニー・ワッツ、ニール・ラーセン、スティーブ・ルカサー、ネーザン・イースト、ジミー・ジョンソン、フィル・ペリー、ジェフ・ポーカロ、デビッド・ペイチ、ジョージ・ベンソンなどなど書ききれない。特に、デビッドと、スティーブ・ルカサーやジェフ・ポーカロ、TOTOメンバーとの関係は深い。デビッド・ガーフィールドはスティープ・ルカサーと、ロスロボトミーズという、カリズマのプログレ版のようなバンドも組んでいる。ジェフ・ポーカロは言わずと知れた、TOTOの名ドラマーで、1992年に38歳という若さで他界。そのジェフ・ポーカロに捧げて、スティーブは1997年にソロ作品「Tribute to Jeff」を作っている。さて、このカリズマの新作は、CD3枚組で、2枚が新録音と、1枚が過去のライブ音源。新録音14曲のメンバーは、デビットに加えて、曲によってセットが異なるが、ギターのマイケル・ランドー、サックスのラリー・クライマス、パーカッションのレニー・キャストロ、ドラムスがオスカー・シートンか曲によってヴェニー・カリウタ、ベースがディーン・コルテスかジミー・ジョンソンかジョン・ペーニャ、といったメンバーが中心。どの新録音も、ウェストコーストのフュージョンスタイルで、時にTOTOや、ボズ・スキャッグス当たりが好きなファンなら、涙もののサウンドが聞ける。「Still Waters Run Deep」は、とりわけ美しいバラード。変拍子の「On Sweet Oso」のマイケル・ランドーのギターリフにTOTOを思い出してしまう。クルセイダースからインスパイアされたという「Pointer」は、マイナーからメジャーへと展開するラリー・クライマスのサックスがグルーヴィー。5回目のレコーディングだという「Donna」はミディアムテンポのフュージョンで、ちなみにこの曲と先の「Still Waters Run Deep」だけがミックスをアル・シュミットが手がけていて、彼のシャープなミックスが光っていて、他トラックと一線を画している。「Shelly」は、美しいメロディのバラードで、唄が入ればAORの名曲のよう。3枚目のライブ音源には、貴重な1975年初期のバンドの音源が聴けて、そのエネルギッシュなビートドライブに圧倒される。その他、2005年の日本でのライブ音源や、1977年のスタジオ録音も聴けるが、なんといっても注目は、ジェフ・ポーカロがドラムを担当した2曲。当時の正式ドラマーのカルロス・ベガの代役で、ジェフが登場したらしい。「Sting」は、ジェフのドラムが、音はあまり良くないけれど、彼の叩く16ビートのスウイングが、一番の聴きもの。

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