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2013年5月 3日 (金)

Brian Simpson 「Just What You Need」(2013)

Brian_simpson ブライアン・シンプソンの、「South Beach」(2010)以来3年ぶりの新作。待望の第一印象は、今までの雰囲気と違い、チルアウトなムードの曲が並ぶ。この人も「はやり」のチルアウトなのか。前半の5曲と、後半の5曲のムードが違う。まるで、レコードのA面とB面のよう。チルアウトなのは前半の5曲。後半の5曲は、彼の今までの路線を感じるし、明るくてポップなムードで、個人的には後半を聴いて安心。デビューアルバムを出したばかりの若き新人ニコラス・コールを抜擢して、曲とプロデュースを3曲共作している。その3曲、「Wherever You Go」、「Emerald City」、「A Love Like This」が前半のチルアウトなムードを作っている。この3曲、ニコラス・コールのデビューアルバム「Endless Possibilities」の再演のよう。主役のブライアン・シンプソンのカラーが薄まってしまい残念。まだキャリアも若きニコラス・コールは、恐るべし才能なのだろう。でも、そんな必要あったのかなあ、と思ってしまう。後半は、デイブ・コーズが客演した「The Girl From Ipanema」で始まる。これがとってもいい。数多のアーティストが演ったこの名曲を、デイブ・コーズとブライアンが、主旋律を忠実に、軽快に奏でる。ジャズの名演も多いけれど、この2人の演奏の爽やかさは光っている。いつか、こんなワンホーンの編成で、スタンダードのアルバムを作って欲しいなあ。続く「D'Groove」は、ジェラルド・アルブライトのサックスがファンキーな演奏。やっぱり、これがブライアン・シンプソン。オンビートなリズムに乗る流れるような、リリカルなピアノ。バラードの「Castaway」は、このアルバムの中で一番ブライアンのピアノが堪能できるトラック。このアルバム、曲によって客演しているプレイヤーが変わり、ジョナサン・バトラー、エラン・トロットマン、マーク・アントワンなど、豪華なメンバー。でも、唯一、「Castaway」は、ゲスト無しの演奏。地味だけど、こんな演奏が一番。最後の曲はボーカルチューンで、イギリスのR&B歌手デズリーが、1994年に大ヒットさせた「You Gotta Be」のカバー。唄っているのはジェフ・ロビンソンという人。心暖かくなり、何度もリピートしたくなる、グッド・チューン。後半の5曲で、ほっとはした新作だけれど。前作「South Beach」は、夏をテーマにしたような、メローで爽やかな好盤だった。もちろん、この新作、悪くないけれど、比べるとどうだろう、「South Beach」に軍配が上がるかな。総合的に、ブライアンのベストはと問われれば、この新作より「Above The Clouds」と「South Beach」を上げさせてもらう。

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