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2013年7月13日 (土)

Andrew Neu 「Everything Happens For A Reason」(2013)

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アンドリュー・ニューは、フィラデルフィア出身のサックス・マンで、過去に3枚のアルバム、「Inspire」(1999)、「In Clear View」(2006)、「Try Something Neu」(2009)、をリリースしている。その3枚に続くこの新作は、過去作でも参加していたブライアン・ブログバーグ、ボビー・コードウェル、に加えて、今回はスティーブ・オリバー、ジェフ・ローバー、リック・ブラウンなど、パワフルなゲストを迎えた作品で、内容も弾けたアンドリューのサックスが堪能できるし、曲もソウルからラテン系、ホーン・セクションや、ストリングを取り入れているあたりに、フィリーテイストも感じる、なかなかの好盤。タイトル曲のM1「Everythng Happens For A Reason」は、オンビートでタイトなリズムに、ちょっとヒップなメロディーとサックスが、いい感じのファンキーチューン。のっけから「つかみ」のいい幕開けで期待が高まる。フィリー風と言ってもいい、少しファンキーな音色を弾けるようにブローするのが、この人の持ち味。2曲を除く10曲のプロデューサーは、ベーシストでもあるブライアン・ブロブバーグで、アンサンブルを重視したジャズテイストなサウンドデザインはブライアンの料理によるものだろう。そのブライアンのジャズテイストが光っているのが、M-7「Take Five」のアレンジ。多分だと思うが、オリジナルの5拍子を8ビートに編曲して、パワフルなホーンや、ロック風ギターを絡んだりのゴージャスでユニークな解釈。そしてフロントで吹きまくるパワフルなアンドリューのサックスが聴きもの。奇しくも、デイブ・コーズも新作「Summer Horns」で同曲を取り上げていたけれど、断然、こちらのアンドリューのバージョンがイチオシ。ボビー・コードウェルがボーカルで参加したM5「What Would I Do」は、アンドリューとボビーの共作のようだが、スタンダードジャズのような雰囲気で、ボビーの艶のあるボーカルが光っていて、彼のソロアルバムよりいいじゃない、ほどの佳曲。もちろん、アンドリューの唄伴のサックスも劣らず光っている。同じ曲の、アンドリューのサックスだけのバージョンもアルバムの最後に入っている。2曲は、スティーブ・オリバーがプロデュースをしている。その1曲、M2「Poolside」は、スティーブもギター客演している、スムーズジャズチューン。アンドリューのサックスと、スティーブのギターが、徐々に疾走していくバイブレーションが壮快な佳曲。ちなみに、アンドリューがサイドマンとして参加している近作は、ボビー・コードウェルの「House of Cards」、スティーブ・オリバーの「World Citizen」、ピーター・ホワイトの「Here We Go」、売れっ子なのである。

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