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2013年8月 9日 (金)

Rod Tardik 「Limitless」(2013)

Limitless

スムーズジャズ系のギタリストで、アコースティック・ギターを弾く人の中で、この人、ロブ・ターディックは個人的にベスト級のプレイヤー。スムーズジャズといっても、ポップス系の音と、フュージョンやコンテンポラリー・ジャズ系の流れがあるとすると、この人は最右翼のポップス系。自作メロディーは、キャッチーでポップだし、音作りもイージーリスニング風。こういうタイプのギタリストは、あまり評価されないかも知れないが、固いこと言わないで、聴いて欲しい、いいんだから。前作「B.E.L.L.」に続く、新作アルバムは、ちょっと意表をつくような曲は何曲かあるけれど、先行して発表されたシングル「One World」を筆頭に、今回もいつも通り彼らしいポップな秀作。 1曲目、レコードのノイズが聴こえて始まる「RobBop」が、まず意表をつくフュージョンな曲。ウェール・ラーソンのワイルドなサックスと、絡むギターもアコギではなくエレキで80年代フュージョンっぽくて、あの時代のオマージュなのかな。アルバムタイトル曲のM3「No Limits」も、ファンキーなメロディーが硬派な感じで、今までの彼の路線からすると新鮮。さあ、いつもの、でました、という感じが、M5「Givin' Back」。ヴィンセント・インガラの弾けたサックスとのユニゾンリフ、チョッパーベース、8ビートに乗ったアコギのパッセージは、本当に彼らしい1曲。M6「Moments」はキャッチーなバラードで、こういう曲をシングルトーンでメロディーを紡ぐのが彼のスタイル。複雑なアドリブプレイを弾くのがいいとも限らない。彼のこういうシンプルな演奏がいいんだよなあ。M7「My Own Lane」は、「One World」の続編のようなこれもラテン系のキャッチーな曲。M9「My JaM」も意外なエレキプレイの曲。マージービートかリバプールサウンドを思わせる、グループサウンズか、という演奏にニンマリ。うーん、でもかっこいい。最後の曲「Always There」は、もっとも彼らしい、ハッピーなメロディーの曲。唄うようなギターの音色がじわっとくるベスト・トラック。そう、この人はテクニックじゃなくて、ハートで弾く人なんだよね。同曲のボーナストラックは、フィル・デニーのサックスが客演しているバージョンで、フィルのおかげでゴージャスな仕上がり。

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