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2013年8月17日 (土)

The Brand New Heavies 「Forward」(2013)

Forward

猛暑の夏ならば、むしろパワフルなファンクやソウル、またはアシッド系の音が聴きたくなる。夏のそばやうどんに飽きた頃に、むしろステーキてな感じ。80年代のギャップ・バンドや、シャラマーあたりのディープな横揺れビートや、レベル42のアシッド・フュージョン・サウンドが懐かしい。昔の音もサイコーだけれど、このブログのテーマは、「今」の音源だから、このディスクを紹介したい。ブラン・ニュー・ヘヴィーズの新作。彼らは、言わずと知れたイギリスのアシッド・ジャズ系のバンド。結成は90年代初期の長寿バンド。正直、まだやっていたとは知らなかった。結成時からの3人(Jan Kincaid、Simon Bartholomew、Andrew Levy)が、今でも中心のバンド。初期は、インスト・バンドで始まって、ボーカルのエンディア・ ダヴェンポートを迎えて評価が高まった。ダヴェンポートが辞めたり、再演したりという時期もあり、他のボーカリストでは、クインシー・ジョーンズやマイケル・ジャクソンとの共演で有名なサイード・ギャレットがメンバーだったこともある(彼女はどうしているのだろう)。この新作は、ダヴェンポートを再びボーカリストに迎えたことが話題の作品だ。ただし、ダヴェンポートがボーカルを取っている曲は、M2「Sunlight」、M3「Do You Remember」、M6「Addicted」の3曲だけ。もう1人の女性ボーカリスト、ドーン・ジョセフが他数曲唄っていて、それはそれでいい感じの演奏なのだけれど、やはりダヴェンポートのボーカルの曲が光っている。「Sunlight」は、80年代後半のダンス系ソウルで、チャカ・カーンを彷彿とさせる、ポップでパワフルなハイライト曲。彼女のボーカルを別にしても、このバンドの演奏のグルーブには脱帽で、80年代90年代のファンク・ソウルを今に継承している王道のバンドだ。オープンの「Forward」とM8「Itzine」と、コーラスが入るアシッドなM11「Turn The Music Up」の3曲は、インスト曲で、このパワーにはガツンとやられる。粘着性のあるベースと、体を突き抜けるタイトなドラムスに、アッパーカットなブラス・セクションのアンサンブルといったら言うことなし。比較したら悪いけれど、このブラス・セクションを聴いたら、デーブ・コーズの「Summer Horns」の音もパワー不足に聴こえてしまう。この夏のヘビ・ロテ用推薦盤、スムーズ・ジャズ・ファンも必聴。

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