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2013年10月12日 (土)

Lin Rountree 「Serendipitous」(2013)

Lin

トランペット奏者リン・ラウントリーの4作目となる新作は、メジャーレーベルのカットモア・レコード(トリピン・アンド・リズム・レコードの傘下レーベル)からのリリース。プロデュースはネイト・ハラシム。ゲストプレイヤーは、ネイトに加えて、同じレーベルのアーティストであるダーレン・ラーン(sax)、ランディ・スコット(sax)ら、レーベルのスタープレイヤーが客演している。ニコラス・コールも作曲の共作で参加している。先行シングルで出ていたM1「We Chill」は、タイトルそのままのチル・アウトなムードの佳曲で、他にも同様のムードの曲が多く、メランコリックに響くリンのトランペットの音色にぐぐっとくる。ミュートプレイこそ、トランペットでしょう、と個人的な思い入れに答えてくれるのがM8「Let It Groove」で、ミュートでスローファンクを演っているのが光っている。M10「Get Down」も、他の曲調と打って変わって、オン・ビートなスムーズジャズ・チューン。このトラックは、ダーレン・ラーンとチェイスするリンのトランペットは高音が突き抜けて壮快だ。チル・アウトなムードをテーマにしたこの作品は完成度が高くて、音作りも、リンの演奏も洗練されている。それはプロデューサーのネイト・ハラシムの手腕によるものだろう。突っ込む訳ではないけれど、ちょっとスマート過ぎる感じ。高音でバリバリ吹きまくるような、リンのトランぺッターとしての技量を、ヒップで、ディープソウルな、ファンクな演奏で聴いてみたい気がするのだけれど。

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