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2013年11月23日 (土)

Jeff Lorber Fusion 「Hacienda」(2013)

Hacienda

ジェフ・ローバー(key)が率いる、ジミー・ハスリップ(b)、エリック・マリエンサル(sax)の3人によるユニット、ジェフ・ローバー・フュージョンの新作。前作「Galaxy」(2012)から、わずか1年でリリースされたこの新作を聴けば、このユニットが今や最強のフュージョン・バンドだということを証明してくれるし、乗り乗りのグルーブ・ビートにはガツンの連発で打ちのめされるし、スリリングなインタープレイはまさに鳥肌もの。ジェフ・ローバーの演奏するフェンダーは、煌びやかな音の洪水のようで、いつにも増して弾けている。エリック・マリエンサルのサックスも縦横無尽に、360度の速射砲のようだ。でも、なんといっても、このユニットを最強たらしめているのは、ジミー・ハスリップのベースと、ユニット・メンバーではないけれど11曲中9曲でドラムスを客演しているVinnie Colaiutaのリズム・セクション。まるで複雑な数学の計算式のようで、それでいて疾走するベースとドラムスのリズムに目が回る。ジミー・ハスリップは唯一無比のリズムマシーンで、彼が抜けたイエロージャケッツ、近作「A Rise In The Road」のパワー不足は如何ともし難いなあ。M1「Corinaldo」そんな最高のファンキーなリズム体験ができるベストトラックだし、M2「Solar Wind」では、客演しているラリー・クーンスのギターのスピード感溢れるフレーズが何ともスリリングだ。続くM3「King Kong」は、フランク・ザッパ作曲の「怪」曲、いや名曲で、かつて同名曲を演奏した(1970年のアルバム「King Kong」)ヴァイオリンのジャン=リュック・ポンティ本人が加わったハイライトなトラック。この演奏も、ポンティのバイオリンを中心に、プログレっぽいというかフリー的な演奏だが、インタープレイのバイブレーションが最高。怒濤のようなこの3曲が白眉で、それに劣らず、わくわくするビートがほとんど全編続く、最強のアルバムだ。M9「Playa del Falco」は、バラード曲で、ジェフ・ローバーのフェンダーが印象的な曲。何しろ息もつかせない曲の中の1曲のバラードなので、思いの外美しく聴こえるんだなあ、この曲。

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