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2013年11月10日 (日)

Najee 「The Morning After」(2013)

Morning

ナジーは、ソロ・アルバム・デビューが1986年(「Najee’s Theme」)だから、27年にわたってフュージョンからコンテンポラリージャズやスムースジャズの一線で活躍しているサックス(フルートも吹く)奏者。2〜3年ごとにコンスタントにアルバムを出す人で、この新作15枚目のが作品。前作「Smooth Side of Soul」(2012)からもわずか1年での新作で、驚くような新機軸は無いけれど、クオリティの高いコンテンポラリー・ミュージックを届けれくれる「安心印」のアーティスト。シルキートーンというか、澄み切った音色がこの人の持ち味。アーバンでアダルト・オリエンテッドなメロディーとサウンドは、上質なポップスで、スムーズジャズ・ジャンルでは最もポップス寄りのアーティスト。この人は、ソプラノやフルートも吹くのだが、楽器の特性もあって、特にフルートのプレイのシルキーな音色が魅力的。今回のアルバム全11曲中、フルートが1曲、ソプラノが2曲、を吹いている。フルートが1曲というのはちょっと残念。このアルバムのコンセプトは、サブタイトルになっている「A Musical Love Jorney」。旅がテーマということで、サントロペ、シャンゼリゼ、マファララ(モザンビークの街らしい)、新宿、ブロードウェイなど、都市が曲名になっている。この手の、世界各地をまわる旅をテーマにしたアルバムは最近多いので、企画自体はちょっとありきたりだけれ、いずれも曲が素晴らしい。あたかもその地方の旋律や、楽器を使うといった陳腐な演出もなく、いずれもコンテンポラリーでポップなメロディーが秀逸だ。1曲を除いて、プロデュースと楽曲の共作は、Deomonte Poseyという人で、キーボードの演奏もしている。ソウル・シンガーのエリック・ベネイのアルバムにも参加している人。この2人の組み合わせが成功して、メロディアスで、ポップなスムーズジャズの秀作になっている。M2「Randezvous」や、M4「Champs Elysees」は、いずれもナジーとデモンテの共作で、コンテンポラリーなポップ・チューンとして秀逸な曲。最後の曲M11「W 72 and Broadway」だけは、ストレートなジャズ・セッション。ブライアン・ブロムバーグ(b)が参加したピアノ・トリオをバックに、ナジーのちょっとモードなサックス・プレイが聴けるトラック。

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