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2013年12月14日 (土)

Igor Gerzina 「One Click World」(2013)

Oneclickworld

イゴール・ジェルジーナ(Igor Gerzina)は、東欧は、クロアチアのサックス奏者。15年ほどのキャリアを持ち、クロアチア放送楽団ジャズオーケストラの一員であるとともに、映画音楽、ポップスにいたる作編曲など幅広い音楽活動を行っているプレイヤー。いままで3つのソロ・アルバムを出していて、この新作が4枚目。この人、初めて聴いたのだが、5スターレベルのなかなか素晴らしいサックス奏者だ。東欧も、ジャズやポップスの盛んなところだし、彼のような素晴らしいプレイヤーが沢山いるのだろう。イゴールのサックスは、どちらかというと、骨太のブロースタイルだけれど、ビートに乗っておおらかに吹く音色が壮快。ヨーロッパ発のスムーズジャズの特徴かもしれない、インストゥルメンタル・ポップス指向のビートやメロディーが、次から次に出てきてワクワクする作品だ。リズム・セクションもタイトな演奏で、ダンス・ミュージック的なビートを感じるところもあってなかなかいい。バック・ミュージシャンは、クロアチアのプレイヤーのようで、アメリカのメジャー級スムーズ・ジャズに慣れた耳には、特に新鮮だ。最近のスムーズ・ジャズも、どちらかというとマス・マーケット的で、売れっ子アーティストが、どのアルバムにも登場したり、プロデュースをし合ったり。チャートの上位の作品は、どうも同質的なのが気になる。ジェフ・ローバーとか、ポール・ブラウンとか、最近はどの作品にも関わっているからね。それでも、聴いてしまうけれど。このアルバム、おそらくイゴールの自作曲がほとんどで、ポップでキャッチーなメロディーも素晴らしい。M2「Counting Stars」は、ワンリパブリックのヒット曲のカバー。オルタナ・ロック的な原曲を、ディスコっぽく仕上げたところがなかなか面白い。

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