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2013年12月23日 (月)

Reza Khan 「Dreamwalker」(2013)

Dreamwalker

ギタリスト、リーザ・カーンの新作は、前作「A Simple Plan」(2011)に増して、5スター級のコンテンポラリー・ジャズの秀作。演奏は、「Painted Diaries」と名付けられたユニットによるもので、なんと、フィップ・セス(キーボード)、アンディ・スニッツアー(サックス)が名を連ねる。このユニットは、リーザー・カーンのデビュー・アルバム「Painted Diaries」(2008)のタイトルでもあり、リーザの演奏バンドとして、固定ユニットなのか、プロジェクトなのか、分からないが、スムーズ・ジャズ・ファンなら注目したいメンバー。さて、この新作、前作のような雰囲気で始まる、シタールのイントロのM1「Night Watch」と、続くM2「Dreamwalker」、M3「Face It」、の3曲は、まさに前作の続編。どこかの民族的な旋律が、無国籍なムードを感じさせる、特に、タイトル曲「Dreamwalker」は秀作。その後の9曲は、前作には見られなかった、コンテンポラリーで多彩な楽曲が並ぶ。M4「Drifter」は、マーク・ノップラーを思わせるピッキング・ギターと、アンディの都会的なサックス、まるでストリングスに聴こえるセスのシンセが美しい佳曲。M6「Funkonomics」は、ブラスセクションをバックに、ロックとギターや、フェンダーとサックスがファンキーでかっこいい。M12「Miles Away」は、ジェフ・ローバー当たりを思わせる、ヒート・アップするフュージョン。M9「Sky Lights」は、なんと、アール・クルーかと思わせるアコースティック・ギターの、メロー・チューン。M10「Summer Secrets」は、スティーブ・オリバーのプログレ系のギターに、セスのピアノの軽快なアドリブが聴きもの。M11「Balance」は、ラテン系のリズムを残しながらも、都会的なアンサンブルで、情熱的なアンディのサックスが魅力的。ラストのM12「Unsigned Victory」は、軽快なジャズ・チューンで、ギター、ピアノ、サックスのインタープレイが楽しい。曲の終盤は、クラッシック調のストリングス・アンサンブルに変わり、まるで映画音楽のラスト・シーン。フィリップ・セスならではの、SF映画のようなアレンジ。このジャケット・アートも、意味深で、秀作。

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