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2014年1月19日 (日)

Ed Barker 「Simple Truth」(2014 )

UKの新人サックス奏者、エド・バーカー。シングル4枚を出していたが、満を持してのフルアルバムの登場。

シングルは、ブルーズからバラードなどバラエティに富んで、比較的都会的なサウンドの4曲で、いずれも秀作だった。バーカーのサックスは、なかなか脹よかなトーンで、単にカッコいいというより、ヒューマンな感じがする。そして、このアルバム、統一感のある作品になっていて、一言で評すると、「リズム・アンド・ブルース」。どこかレトロなムードを漂わせて、それでも「バーカー節」が踊るリズム・アンド・ブルースのパレードのようなアルバムだ。

M1「Cockney California」は、コーラスが唄うメロディーが、なんとなく「B級」な始まりを感じさせるけれど、盛り上がっていくサックスのムードは、バーカー流のリズム・アンド・ブルースの解釈が伝わる佳曲。続くM2「Push It」も、ファンキーなリズムがノリのいいR&Bで、サックスのアドリブは骨太だけれどヒューマンな音色にハートを捕まれる。

タイトル曲M4「Simple Truth」は、美しいバラード曲で、まるでボーカルを聴いているようで、「唄う」サックスが、感動的な曲。M5「The Slink Worm」は、まさにR&Bスタイルのトラックだけれど、パワフルに吹くバーカーのサックスも、「粘着的」ではない、包容力のある音色に魅了される。

M7 「Where Your Heart Begins」は注目のトラック。バーカーのソプラノサックスが美しいミディアム・スロー・バラードなのだが、途中で入ってくるサックスは、クレジットは無いのだが、これはデイブ・コーズ(?)、に違いない。2人のサックス・デュエットは聴きもの。もともと、コーズがゲスト参加していると伝わっていて、バーカーが彼のサイトで共演の曲名は「Don't Go Left」だ、と明かしていたので、この曲がそのトラックではないのか。

M8「I Remember You」のバラード曲は、R&Bのスピリットで唄い上げるサックスが、美しくハートフルな曲。最後の2曲は、カバーで、ビヨンセの「Love On Top」と、マイケル・ジャクソンの「She 's Out of My Life」。いずれもポップな感じで、サービスかなという感じ。前回紹介のウィル・ドナートといい、このエド・バーカーも、今年のベスト級の作品。今年は新しいサックス奏者の注目株に期待したい。

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