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2014年2月22日 (土)

Vandell Andrew 「Turn It Up」(2014)

ニューオリンズ出身のサックス奏者ヴァンデル・アンドリュー。デビュー作品「Years Later..」(2011)は、ハリケーン、カタリーナに襲われたニューオリンズに想いを馳せたということで、ちょっと「内省的」な作品だった。この新作は、5曲入りミニアルバムだが、いずれもプログラム系のアップテンポのダンス・ビートに、スカっとして弾けるサックスが明るい作品になった。

5曲の内、3曲が、ネイト・ハラシムのプロデュースで、これがさすがハラシムという感じで、緻密でタイトなサウンドと、アンドリューのサックスが生き生きとしたミックスは、他2曲と比べてクオリティが明らかに違う。

M1「Let’s Ride」、M3「Driven」、M5「Turn It Up」が、ハラシムのプロディース・トラック。ハラシムのワンマン・バンドの音をバックに、アンドリューのアルト・サックスが乗っかるという作り。アンドリューは、彼のサイトで、「スムーズジャズは、スーパーマーケットや歯医者で聞こえてくるエレベーター・ミュージック(BGMのこと)なんてレッテルが付いているけれど、この作品でそんなインストゥルメンタル音楽の垣根を壊したい。」と言っている。

スムーズジャズは、パーティーやドライブ、色々なシチュエーションで聴かれる使用頻度の高いBGM。それは、ビジネスの点で、重要な要素だが、音楽性の評価は注目されない。たとえスタイルがBGM的でも、アンドリューのようなアーティストの主張ある音楽に耳を傾けないのはもったいない。こんどは、ハラシムの全曲プロデュースでフルアルバムを期待したい。

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