« Magnus Lindgren 「Souls」(2013) | トップページ | スムーズなシングル盤 ⑰ »

2014年2月 9日 (日)

Willie Bradley 「Another Day & Time」(2014)

Anotherdaytime

トランペット奏者、ウィリー・ブラッドリーのソロ作品。50才ぐらいの人で、10年以上も前から、ジャズやゴスペルを、自己のトリオなどで、出身地であるノースカロライナはフェイエットビルで演奏活動をしている。このデビュー作品のプロデュースは、18才の気鋭キーボード奏者、ニコラス・コール。コールによるサウンドデザインは、レイドバックなムードが満点で、彼のデビュー作品「Endless Possibilities」に通じる、コールならではのサウンド・カラー。コールのアコースティックピアノはリリカルで美しいし、ブラッドリーのホーンサウンドは、どの曲でもソフト&メローに響いて、包容力にあふれている。ゲストも、マーカス・アンダーソン、ジェフ・カシワリン・ラウントリーなど、注目だ。M2「I’m Ready」は、ブラッドリーとアンダーソンの絡むホーンセクションが、クラッシックなスウィート・ソウルの雰囲気な佳曲。M8「All Said and Done」はバラードで、カシワのサックスと、ブラッドリーのトランペットがメローに絡んで、いい感じなのだが、フェイドアウトしてしまうのが残念。M9「What You Won’t Do For Love」は、ボビー・コールドウェルの名曲のカバー。リン・ラウントリーとのツイン・トランペットが聴きもので、コールのピアノが絡んで、オリジナルとは違う、洗練されたファンキーさがかっこいい。この曲は、いろいろなアーティストに良くカバーされるけれど、これは秀逸なバージョンのひとつにあげたい。M3「Manhattan Bridge」、M4「Only Time Will Tell」、M7「Another Day & Time」、はいずれも、コールのアコースティック・ピアノと、ブラッドリーのトランペットが、ユニゾンするテーマや、会話するアドリブのやりとりから、心地よいヴァイブレーションが伝わってくる、このアルバムのハイライト・トラック。全編、リズム・トラックが「打ち込み」系の音で、個人的にはちょっと残念。これはコールの「作り方」かもしれないが、巧者のドラマーやベーシストのリズム陣を使って、リアルなヴァイブレーションで作り上げたら、「大正解」になるのだけれど。でも、寒い冬の夜に聴くのにピッタリなスムーズ・ジャズ作品。

« Magnus Lindgren 「Souls」(2013) | トップページ | スムーズなシングル盤 ⑰ »

トランペット」カテゴリの記事

About This Blog

  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだ新譜を中心に紹介します。
    番外編は、ミュージック本の紹介など。

    Since 2011 by UGASAI