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2014年3月 2日 (日)

Brian Culbertson 「Another Long Night Out」(2014)

Alno

Long_night_out_cover

ブライアン・カルバートソンの、デビューアルバム「The Long Night Out」がリリースされたのは、1994年2月1日。彼が若干21才の時。それから、20年を経て、デビューアルバムの全11曲を、新たに演奏し直したのが、この新作「Another Long Night Out」。カルバートソンは、デビュー後、12枚の作品を出していて、今やスムーズ・ジャズ界のビッグ・ネーム。デビュー作品を、そのままの全曲、やり直すという企画はなかなかに興味深い。デビュー盤は、カルバートソンが、まだシカゴでジャズを専攻してた大学生の時に、下宿のアパートで、マッキントッシュと当時出回り始めた録音ソフトを使って作ったらしい。そんな思入れのある全ての作品を、カルバートソンは、今のスムーズ・ジャズ界をリードする多数のプレイヤーをゲストに迎えて、最高に洗練されたサウンドで蘇らせた。この機会にと、20年前のデビュー・アルバムと聴き比べてみた。もちろん新録音盤は音もいいし、ゲストのプレイヤーの演奏も豪華で、進化した作品になっているのは当然。面白いのは、新録音は、デビュー作品の基本アレンジはそのまま踏襲していて、曲によってはラップタイムもあまり変わらないというところ。20年前のアレンジをそのままに、原点に帰るのというのが、カルバートソンのコンセプトなのだろう。 M1「City Lights」:アルバムのハイライト曲は、アレンジもデビュー・バージョンにほぼ忠実。新録では、リー・リトナーのギターが冒頭から入ってきて、シャープでのびのある音色が聴きもの。リトナーのこのギターは、パット・メセニーのよう、といったらどちらのファンにも怒られるかな。ちなみに、デビュー盤のギタリストは、全曲ハリー・ムーラ。 M2「Fullerton Ave.」:デビュー作品を録音したカルバートソンのアパート兼スタジオがあったシカゴの通りの名前を付けた曲。この曲もデビュー・バージョンのアレンジを踏襲している。カルバートソンのピアノは、デビュー・バージョンでもリリカルにスウィングしていて聴きものだったが、やはり20年を経て、磨きがかかった彼のピアノはさらに洗練されている。新録でのギターは、チャック・ローブで、ダイナミックな音を聴かせてくれる。 M6「Double Exposure」:この曲も、デビュー・バージョンに忠実なアレンジ。ジェフ・カシワのサックスが入って、ギターはラス・フリーマン。この2人ということは、そうです、このサウンドはザ・リッピングトンズ。 M10「Long Night Out」:デビュー・バージョンも、ファンキーな曲だったが、新録は2人のサックス奏者キャンディ・ダルファー、エリック・マリエンサルが加わったブラス・セクションが、思いっきりパワフルでガツンなトラック。 その他ゲストはすごい面子で、デヴィッド・ベノア、レイ・パーカー・ジュニア、ジミー・ハスリップ、スティーヴ・ルカサー、リック・ブラウン、などなど。90年代のフュージョンから、今のスムーズ・ジャズ・ファンなら必聴の作品。企画的な内容を差し引いても、今年のベストの一枚。ところで、過去作品を、改めてそのまま再録するというのも、他にもあるのかなと、チェックしてみたら。プログレ・ロック・バンドの、キャメルの「The Snow Goose」(2013)は、1975年の作品の再録音。また、テイク6が、デビューアルバム「Take 6」(1989)の再録音版を次回作品にするらしい、というニュースもあり。寺尾聰が、「ルビーの指輪」で大ヒットしたアルバム「Reflections」(1981)を、まるごと新録した「Re-Cool Reflections」(2006)なんてのもありましたね。

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コメント

こんにちは。
このジャケットはよく目にしていたのですが、そういうアルバムだったんですね。
メンバーもなんだか豪華!
まずは聴いてきます^_^

1994年のデビュー作も、カルバートソンの初々しい音が聴けます。こちらも秀作です。余裕があれば、ぜひ聴き比べて下さい。

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