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2014年4月20日 (日)

Marcus Anderson 「Style Meets Substance」(2014)

マーカス・アンダーソンは、プリンスのバンド、ニュー・パワー・ジェネレーション(NPG)のホーン・セクションに、2010年から参加しているサックス奏者。ソロ・アルバムも、デビュー作「My Turn」(2005)から通算4作品をリリースしていて、この新作が5作品目。

ジェフ・カシワスティーヴ・コールが、かつてキム・ウオーターズと組んだ「ザ・サックス・パック」(2008年〜2009年)の再結成にあたり、キム・ウオーターズが抜けて、このアンダーゾンがツアーに参加した(2012年)というニュースも伝わって来た。

この新作は、プリンスのバンドなど、そういった経験を踏まえた上での作品ということもあるだろう、サウンドやアレンジの厚みの豪華さと、アンダーソンのサックス・プレイは、テクニックもさることながら、色っぽいというのか、並々ならぬ力量を感じる。3秒ほどのイントロから始まる仕立てからしてそうなのだが、全13曲(イントロ以外)がそれぞれドラマチックな構成で、アルバム全体もなにかストーリーがあるようで、曲ごとにリスナーのハートをつかむような魅力に溢れている。

アンダーソンが中心になったホーン・セクションが炸裂するパワフル・ビートな曲、M1「Style Meetis Substance」、M2「Bee Maroon」、M7「Just Like Me」、は、いずれもソウルフルでポップなダンス・チューンで、複雑系のホーン・アレンジメントあたりは、プリンスの影響かもしれない。

一方、スウィート・ソウルなバラードのM9「Your Wish Is My Command」は、アンダーソンのサックスがグッとハートに来る曲で、デリケートにフレーズを表現するテクニックに圧倒される。胸キュンメロディーが、映画の1シーンのようなM4「You Made My Day」は、ひたすら上質なポップ・チューン。

M10「All About You」は、ヒップなダンス・チューン。アンダーソンのサックスはボーカルのごとく表情豊かな演奏で、3分たらずで終わらないで欲しいなあ。この数週間、この作品は相当にヘビー・ローテーションだったし、これは間違いなく今年のベスト級の作品。

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