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2014年5月 4日 (日)

Tony Travalini 「Renaissance Man」(2014)

Tony_travalini

ギター奏者トニー・トラヴァリー二は、かつてモータウンから「This Is It(This Is My Love)」(1980)という自作曲をリリースしている。その曲は、YouTubeで聴ける。ファルセット・ボーカルが印象的な、EW&Fを想起するカラッとしたウェスト・コースト風ソウルのキャッチーなナンバー。ちなみに、その曲のプロデュースは、テディ・ランダッツオという人で、オールディーズ・ファンなら周知の人。60年代に活躍したソングライターで、リトル・アンソニー&ザ・インペリアルズのいつつかのヒット曲の作者であり、プロデューサーであった。ザ・インペリアルズの代表曲、「Going Out of My Head」、「Hurt So Bad」などの作品がランダッツオの作品。「Hurt So Bad」は、リンダ・ロンシュタットがカバーしている(1980年の「Mad Love」)。トニー・トラヴァリー二の新作は、かつてのそのモータウンのシングル曲から34年も経ていてつながりがある訳もないのだが、アルバムを通してポップでライト・ソウルなムードは共通項。ギター・プレイは、ローランドのギター・シンセサイザーを多用して、多彩な音色を駆使する。M1「The Nile」の、ドラマチックなオープニングと、アコギの音色が、スティーヴ・オリバー的だけど、なかなかの佳作。M2「Catch Me If You Can」は、キャッチーなジャンプ・メロディーを、電子的だけど明るいサウンドで展開するアレンジが秀逸なポップ・チューン。M6「Take This Love」も、メロディアスなミディアム・バラードで、これもギターを思わせない電子的でユニークな音色と、バックコーラスの組み合わせが印象的。M8「Renaissance Man」は、多重のセルフ・コーラスが特徴的な作風で、セミアコ風の音色のギターは、一番スムーズジャズ的な秀作トラック。M4「Ride A Raindow With You」は、唯一のボーカル・トラック。ミディアム・スローなソウル・ナンバーで、視界が広がるような明るいメロディーと、ファルセットを、さりげなく使うボーカルは、あのデビュー・シングルがかぶるなあ。

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