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2014年7月13日 (日)

Rick Braun 「Can You Feel It」(2014)

Canyoufeelit

リック・ブラウンの新作は、待望の、ビート全開、今年ベスト級の「傑作」。リック・ブラウンは、20年超のキャリアを持つ、スムーズ・ジャズ界ではビック・ネームのトランペッター。ソロ以外にも、他アーティストとのプロジェクトやゲスト演奏も多いが、去年はカーク・ウェイラムとノーマン・ブラウンと組んだグループBWBの10年振りの新作アルバム「Human Nature」が話題だった。でも、ソロとしては、近年の作品「Sings With Strings」(2011)は、ジャズ・スタンダードを歌い上げたボーカリストとしての作品で、「Swingin’ In The Snow」(2012)も、クリスマス・ソングを唄い上げる作品だった。トランぺッターで、シンガーと言えば、ルイ・アームストロングに、チェット・ベイカー。リックも、まさかスタンダード・ジャズ・シンガーの方向に行っちゃうのかなと、心配してました。でもこの新作、やっぱり、これでしょう。突き抜けたり、泣かせてもくれるペット・サウンドがたまらない。白眉は、M1「Can You Feel It」と、M5「Get Up And Dance」。「Can You Feel It」は、ディスコ・リズムにホーン・セクションが乗って、リックのペットが飛び跳ねるビート・チューン。「Get Up And Dance」は、アーバンなポップ・メロディーを、ゲストのデイブ・コーズのサックスと、リックのユニゾンがしびれる。アル・グリーンの曲をカバーしたM3「Take Me to The River」もググッと来ます。エリオット・ヤミンのソウルフルなボーカルもクールだし、ゲストはユージ・グルーブで、リックのペットとユージのサックスのチェイスがブルージーでたまらない、けれど、フェイド・アウトするのは酷でしょう。メローなリックのペット・サウンドも、この人の魅力。そんなメローでジェントルな音色に酔えるのは、M4「Mallorca」と、M8「Silk」。この2曲は、リックの自作曲で、メロディー・メーカーとしての才能も素晴らしい。ジェフ・ローバーをゲストに迎えての、M7「Delta」と、M9「Radar」は、聴いたとたんに納得のローバー流フュージョンで、リックのペットは風を切るごとく疾走する。ファンキーなビート・ミュージックに、アーバンなポップ・メロディーが詰まった作品は、全11曲例外なくワクワクさせてくれる。リックいわく、昔のCTIサウンドが好みだそう。ボブ・ジェイムスや、デオダート、あの頃のフュージョン・サウンドにはワクワクしたっけ。リックのこの作品、あの頃のエネルギーに通じて、ガツン。YouTubeにアップされているスタジオ・ライブ版「Get Up And Dance」は必見(必聴)。アルバムのデイブ・コーズに替わって、ユージ・グルーブが共演している。終盤のリックとユージのチェイス・プレイは、アルバムのデイブ版よりパワフルな演奏。エリオット・ヤミンがボーカルで参加する「Take Me to The River」も、フェイド・アウトしない、熱いパフォーマンスが必見です。

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