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2014年8月17日 (日)

David P.Stevens 「Mr.Guitar」(2014)

Davidpstevens

デビッド・P・スティーヴンスの新作はタイトルは、こともあろうに「ミスター・ギター」、と来ましたか。気恥ずかしくなるようなタイトルでも、相当な自信の現れなかな。でも、これが、タイトルに違わず、5スター級の素晴らしい内容の作品。シャープなギターの音色とフレージングは、それだけで一級だし、スウィート・ソウルのスピリットに溢れたサウンドは上質なアダルト・オリエンテッド・ミュージック。スティーヴンスのギター・スタイルは、ジョージ・ベンソンのフォロワー。M8「Give Me the Night」は、言わずと知れた、ベンソンの名曲のカバーも演ってい、スティーヴンスのギターとスキャットは、もうそのまんま、ベンソンだけれど、終盤のアドリブはベンソン以上にパワフルで聴きもののトラック。そういえば、ベンソンには「Guitar Man」(2011)というタイトルのアルバムがあったっけ。ガチンコ勝負の意気込みなのかな。M2「For You」はベスト・ソング。ベンソンばりのギターとスキャットのユニゾンや、早や弾きフレージング、ポップな曲想、なかなかかっこいい曲。先にシングルで出ていたM5「Innocence」も、胸キュンのスウィート・ソウル・バラード。ジャネット・ハリスのサックスと、ミディアム・テンポで紡ぐギターがセクシーでググッと来ます。M12「Breath Away」は、ジャズ・イン・ピンクのゲイル・ジョンソンがゲストでジャージなピアノを弾いているバラード。サックス奏者のアンドリュー・ニューが加わったM4「One for Grover」や、エラン・トロットマンが加わったM7「In the Pocket」も聴きもの。今のコンテンポラリー・ジャズの若いギタリストには、このスティーヴンスのように、ベンソンの信奉者が多い。初めからベンソンを聴いて育った新世代アーティスト達かな。モダン・ジャズから、クロスオーバー、フュージョン、R&B/ポップスへと、そのスタイルを開花させたジョージ・ベンソンが、今のスムーズ・ジャズのパイオニアなのだ。

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