« スムーズなシングル盤 ⑲ | トップページ | Matt Marshak 「Lifestyle」(2014) »

2014年8月 1日 (金)

Ragan Whiteside 「Quantum Drive」(2014)

Ragan 女性フルート奏者、レーガン・ホワイトサイドの新作は、アーバンなR&Bの秀作であり、彼女のクールなフルートの演奏に感激する作品。ほとんどの曲(12曲中8曲)で、プロデュース、作曲とキーボード演奏で参加しているのがボブ・ボールドウィンで、サウンドはほとんどボールドウィン・カラーと言ってもいい作品。ボールドウィンは、今までも彼自身の作品でホワイトサイドを重用している。最近作「Betcha By Golly Wow」や、「Twenty」でも、彼女のフルートが聴ける。「Twenty」では、「Chameleon 3000」でおなじみのテーマ・メロディーを奏でていた彼女のフルートが印象的。ホワイトサイドの過去作品、「Class Axe」(2007)、「Evolve」(2012)も、ボールドウィンがプロデュースで関わった作品なので、「秘蔵っ子」という感じだろう。この新作も、ボールドウィンの路線を継承する作品だけれど、ホワイトサイドの硬派なフルート・フレーズが聴き所で、技巧派のジャズ・アーティストの作品だと感じられる。M3「Remind Me」は、パトリース・ラッシェンが曲も提供してキーボード演奏でも参加している、このトラックはベスト・ソング。アダルト・コンテンポラリーな曲想もキャッチーで、ホワイトサイドの時折聴かせるアタック感のあるアドリブと、ラッシェンのメローなエレピが素晴らしい。M10「Wing and a Prayer」は、同じ女性フルート奏者のアルシア・ルネとのフルートによるデュエットが聴ける、ソフトなファンキー・ナンバー。M9「Like the First Time」は、ボールドウィン作品のスウィート・ソウルなバラードで、曲想にぴったり合ったフルート演奏が沁みる。M12「Quantum Drive」もファンキーなビートに乗るフルートとスキャットの飛翔感が壮快なナンバーで、ここでも聴けるパワフルなフルート・プレイこそ彼女の特色だろう。残念なのは、M6「Work it Out」で、ホワイトサイド自身も歌っているラップ・ナンバー。この曲は、ボールドウィンが関わっていない、ホワイトサイド自身のプロデュース作品。これはこれでいいけれど、ちょっと唐突としていて、このアルバムに入れなくてもいいのに。この曲意外は統一感のあるコンテンポラリー・ジャズで、5スター級のアルバムなのになあ。

« スムーズなシングル盤 ⑲ | トップページ | Matt Marshak 「Lifestyle」(2014) »

フルート」カテゴリの記事

About This Blog

  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだスムース系の新譜を紹介します。Since 2011。UGASAI
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

2015 Top Recommend (click)

  • Bob Boldwin「MelloWonder」
  • Brian Simpson 「Out of a Dream」
  • Jonathan Fritzen 「Fritzenized」

2014 Top Recommend (click )

  • Greg Manning 「Dance With You」
  • Rick Braun 「Can You Feel It」
  • Michael Lington 「Soul Appeal」
  • Ed Barker 「Simple Truth」

2013 Top Recommend (click)

  • Jeff Golub 「Train Keeps a Rolling」
  • Oli Silk 「Razor Sharp Brit」
  • Patrick Yandall 「Soul Grind」
  • Boney James 「The Beat」

2012 Top Recommend (click)

  • Euge Groove 「House of Groove」
  • Paul Brown 「The Funky Joint」
  • Chris Standring 「Electric Wonderland」
  • Vincent Ingala 「Can't Stop Now」
  • Phil Denny 「Crossover」