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2014年10月 4日 (土)

Dennis Angel 「On Track」(2014)

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トランペット/フリューゲルフォーン奏者、デニース・エンジェルの新作アルバム。この作品の前に、「Timeless Grooves」(2012)という作品を出している。デニースのキャリアの詳細は分からないけれど、どちらもプロデューサーがジェイソン・マイルスという人。ジェイソン・マイルスは、ジャズ・キーボード奏者で、マイルス・デイビスの「Tutu」や、デイビッド・サンボーン、ルーサー・バンドロスのレコーディングに参加した経歴の持ち主。自身のアルバムも多数あり、最近は、グローバル・ノイズというグループの中心人物。というわけで、このデニースの作品は、ジェイソン・マイルスの料理によるレトロなジャズのムードを感じさせる作品。ハイライトは、先行シングルで出ていて、冒頭を飾る「Soul Strut」。大御所ジャズ・ピアニストのケニー・バロンがピアノを弾いている。ケニー・バロンは、70才を超えて現役のピアニスト。この曲は、デニースのオリジナル曲だけれど、ジャズ・ファンなら誰もがピンと来るに違いない、ソニー・クラークの名曲「Cool Struttin’」(1958)の現代版のような曲。あのハード・バップのムードそのままで、ケニー・バロンがソニー・クラークで、デニース・エンジェルがさしずめアート・ファーマー。サックスはGottfried Stogerという人で、デニースとの2管がフロントを固めるファンキー・サウンドに、思わず身を乗り出してしまう。ケニー・バロンの、枯れたピアノもしぶい。でも、わずか4分弱のトラックなので消化不良になってしまう。ケニー・バロンが、もう一曲参加している曲が、M8「Sunset Cafe」。ファンク・ジャズといっていいムード満点の演奏で、デニースのトランペットはチェット・ベイカーのよう。ケニー・バロンのピアノも、サックスも、リズムを刻む、ベースとドラムのビートも、ファンキーのかたまり。ところで、このジャケットは、今年の「ジャケット賞」上げたいくらい、そんなのないけれど。シングルの「Soul Strut」も秀逸。「Cool Strutin’」のあの有名すぎるジャケット、ハイヒールを履いた女性のショットを彷彿とする写真。音といい、この写真といい、グッとくるセンス、脱帽ものです。「Cool Struttin'」が久々に聴きたくなってきた。

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