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2014年11月 8日 (土)

Threestyle 「Get It」(2014)

Getit

ドイツ出身のスムーズ・ジャズ・ユニット、スリー・スタイルの新作は、フル・アルバムとしては2作目で、ポール・ブラウンのプロデュースした作品。スリー・スタイルは、ギター奏者ロバート・フェルトとサックス奏者マグダレーナ・チョバンコーバが中心のユニットで、マグダレーナと双子姉妹のガブリエーラがドラムを担当している。マグダレーナはブルーアイズのブロンド美人、その彼女がサックスを抱えている姿と、ドラムを叩いているのも双子の美人姉妹と来れば、ビジュアル的なセールスインパクトは強力。ジャケットの写真からして、その「線」を打ち出してヒットを狙うという、ポール・ブラウンのプロデュース戦略。サウンドは、ラウンジや、チルアウト、R&B、ファンクのテイストを、いずれもソフトにブレンドしたムード優先の音。ビジュアル的な「売り」のマグダレーナのサックスだけれど、お世辞にも巧者とは言えない。M1「Just for Fun」や、M5「Get It」は、メロディーが印象的なキャッチーなナンバーだけれど、サックスがリフや、ギターとのユニゾン以上に活躍することがない。テクニックよりムードで聴くタイプのサックスとして、硬いこと言わずに、少し大目に見た(聴いた)ほうがいいかな。M4「Vintage One」は、サックスでなくフルートを吹いているけれど、情熱的で、むしろサックスより個性的だ。M3「Stories from the Reef」は、ギターだけのクールなトラックで秀作。このトラックが象徴するように、ギターがこのアルバムのサウンドを支えている。ギブソンのセミアコ、オクターヴの多用したりと、ポール・ブラウンに近い奏法で、クールなギター・サウンドが、サックスのちょっと頼りない(それも個性かな)ところをバックアップしている。他の曲と違って光っているのはアルトとテナーのツイン・サックスがファンキーな、M11「Funky Lights」。テナーは、女性サックス奏者カティヤ・リエッカーマンという人で、彼女のパワフルなサックスは必聴。カティヤにつられてか、マグダレーナのアルトもスウィングするいい音している。この曲だけポール・ブラウンのプロデュースではない。「料理」の仕方次第かな。

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