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2015年1月 4日 (日)

Jeff Golub (1955〜2015)

Cd_dangerouscurves

新年から残念なニュース。ギター奏者ジェフ・ゴラブが、新年が明けた元旦に死去したという。享年59才。近年は、視力を失い、地下鉄ホームから落下するなど、不運が続いたが、近作「Train Keeps A Rolling」(2013)では、生き生きとしたプレイを聴かせてくれたのに。数ヶ月前には、病気の悪化が伝えられ、ゴラブの親しいミュージシャン、ミンディ・エイベア、リック・ブラウン、デイブ・コーズ、チャック・ローブらが参加して、支援コンサートを開く予定だったとか。ソロ作品は15作品に及び、アタックのあるブルース・ノートのリフ、ソリッドな音色、バラードの泣きのロング・トーン、などキャラクターのあるギタリストだった。 聞き逃している作品もあるし、網羅などおこがましいけれど、2000年からの5作品は、特に、比較的コンテンポラリーな秀作なので、スムーズ・ジャズ・ファンなら聴き逃せない。

1. 「Dangerous Curves」(2000):
この作品は、メジャーのGRPレーベルからの初作品で、プロデューサーは、バド・ハーナー。ハーナーは、これ以降、ゴラブの多くの作品で関わる人。ライブ・ギグのようなソリッドな演奏は、今聴いても新鮮だし、ブルース・テイストが特色のゴラブのギターもエネルギッシュ。彼のオリジナル・バラード曲、M7「Gone But Not Forgotten」での「泣き」のギターが、今は切なすぎる。
2. 「Do It Again」(2002):
クリスレアの「On the Beach」から、ヴァン・モリソンの「Crazy Love」など、有名曲10曲をカバーした企画作品。リチャード・エリオットのサックスをゲストに迎えた「Mercy, Mercy Me」は秀逸なカバー。曲も分かりやすくて、ゴラブのギターも上品。ポピュラー路線ということならイチオシの作品。
3. 「Soul Sessions」(2003):
ジェフ・ローバー、リッキー・ピーターソン、ミンディ・エイベア、ピーター・ホワイトなど多数のゲストが参加してのセッション作品。こういうムードでのプレイが生き生きする人。
4. 「Temptation」(2005):
ポール・ブラウンがプロデュースした作品。ユージ・グルーヴ、ブライアン・カルバートソンらをゲストに迎えて、アーバン・ムードたっぷりのサウンド。ウェス・モンゴメリーにオマージュしたM2「On The Wes Side」では、ゴラブらしいオクターヴ奏法が必聴。M11「Simple Pleasures」は、ブラコン風でクールでメローなギター。いかにもポール・ブラウンのプロデュースで、ゴラブとしてはちょっと異色かな。
5. 「Grand Central」(2007):
セッション・ギグに立ち返って、ゴラブらしい演奏が聴ける、ベストに挙げたい作品。スライ・ストーンの名曲「If You Want Me To Stay」や、ビートルズの名曲「Something」も、レイド・バックしたゴラブのギターがかっこいい。ジャンプ・ナンバーM8「Grand Central」のビート感溢れるギター・リフは最高。こういったセッションをバックに、ヴァイブレーションを重視した演奏を展開するのが、この人の持ち味。
ブルースやゴスペルを下地にした生き生きとしたプレイは、この後の作品、「Blues For You」(2009)、「The Three Kings」(2011)、「Train Keeps A Rolling」(2013)に続いて、この人の揺るがない路線になった。合掌。

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