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2015年2月22日 (日)

Jonathan Fritzén 「Fritzenized」(2015)

Fritzenized

スムーズジャズの中でポップな路線と言えば、この人ジョナサン・フリッツエンが最右翼。前作「Magical」に続いて、洗練されたポップなサウンドがさらに磨きがかかったベスト級の新作。彼のピアノは、シングル・トーンを極出せたプレイが特徴。オン・ビートな曲でも、抑揚を抑えながら、現代的なスゥイング感があるし、ミッド・テンポやバラードでの、メランコリーなフレージングにもグッときてしまう。彼自作のメロディーの素晴らしいところも、この全10曲の新曲で磨きがかかっている。どの曲も、曲想は異なっても、清潔感があって、ソフィスティケートで、分かりやすくて、王道的でポップなメロディー・ラインにはうっとりしてしまう。アメリカのソウルやR&Bとは違うムードは、同じスウェーデン出身スーパー・グループのアバから続く伝統だと形容したら、こじつけ過ぎかな。シングルで先行したM10「A New Beginning」はハイライト曲。シンプルでキャッチー、甘いメロディーとポップなサウンド。これはもう代表的なフィッツエン・サウンドと名付けてもいいぐらいの完成度。アルバム・バージョンは、シングルより少し長いトラックなのが嬉しい。参加しているゲストも注目。ポール・テイラーがM2「Euphoria」、ジェラルド・アルブライトがM5「Celebration」、ニルス・ラングレン(トロンボーン)がM7「Guacamole」。特に、「Celebration」は、強弱のあるドラマチックな曲想で、アルブライトのサックスと、ジョナサンのピアノのビートに乗った掛け合いがかっこいい。M6「Sailing Away」はメローでアーバン・ポップな曲。ジョナサン自身のコーラスが聴けるのだけれど、これがムードを盛り上げる。短いけれど、ジョナサンの弾くメロディアスなインプロヴィゼーション演奏に耳が奪われる。ヘビ・ロテ間違いなしの素晴らしい作品。

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