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2015年6月の記事

2015年6月21日 (日)

Cecil Ramirez 「Party In The Back」(2015)

Party

セシル・ラミレスは、西海岸で活躍するキーボード奏者。過去のソロ・アルバムは「Talk To The Hand」(2008)、一作だけの寡作の人で、これが7年振りの新作。ラミレス自身が、80年代に繰り返したカジノ・ギグに回帰したという、懐かしいバイブレーションの作品。R&Bのリズムに乗って、ラミレスのアタックのあるアコースティック・ピアノがファンキーに躍動する素晴らしい演奏。ブライアン・カルバートソンフィル・デニーマイケル・リントンダーレン・ラーン、新人ギタリストのアダム・ハウリー(ブライン・カルバートソんの「Live」ツアーに参加していた)、と豪華ゲストにも注目。3曲のカバー曲と、オリジナル7曲の構成で、特にカバー演奏がいい。M4「Remember The Time」は、ご存知マイケル・ジャクソン。ブライアン・カルバートソンが参加した、ファンキーな演奏がなんともかっこいい。ダーレン・ラーンが参加したM9「Georgy Porgy」は、TOTOの名曲。M3「Stronger Than Before」は、チャカ・カーンのバラード。オリジナルも佳作揃いで、いずれの演奏もファンキーでパワフル。M2「Talk to the Hand」は、1作目のアルバムと同じタイトルだけれど、そのアルバムには入っていない曲。フィル・デニーのパワフルなサックスが聴きもの。M7「J Street」も、マイケル・リントンのサックスと、ラミレスのピアノ・リフが絡む、スピード感が爽快なフュージョン・チューン。M1「On the One」と、M10「Party in the Back」は、まさに80年代のファンク・ミュージック。ギターとピアノ・リフのなんとファンキーなこと。「Party in the Back」のファンクなノリは、まるでギャップ・バンド、ですね。

2015年6月20日 (土)

Shaun Escoffery 「In the Red Room」(2014)

Redroom

今年のグラミー賞で最優秀新人賞他3部門を受賞した話題のシンガーといえば、サム・スミス。新人ながら、楽曲といい、歌唱力といい、評価に値する素晴らしいアーティスト。サム・スミスもいいけれど、一方で、あまり、日本のメディアでは、取り上げられないアーティスト、同じ英国のシンガー、ショウン・エスコフェリーを紹介したい。ファルセットを多用した歌い方に共通点はあるけれど、ショウンはキャリア豊富な、骨太のソウル・シンガー。マーヴィン・ゲイを彷彿する、伝統的なソウル・シンガーの継承者。彼の、7年振りの新作「In the Red Room」は、ノリのいいダンス・ミュージックにあらず、チャートを賑わすポップス路線でもないけれど、メッセージと歌のパワーが振動する素晴らしい作品。M1「Nature’s Call」、M2「Perfect Love Affair」、M3「Nobody Knows」、M6「People」、と並ぶキャッチーな佳曲が特に素晴らしい。M7「Do U Remember」やM12「By Your Side」のゴスペル・ムードの曲では、まさにマーヴィン・ゲイを思わせる。M11「Get Over」は、ビートフルなR&Bナンバーで、終始聞かせてくれるファルセット・ボーカルに圧倒されて、サム・スミスとの比較なんて、申し訳ない。

2015年6月 7日 (日)

Jessy J 「My One And Only One」(2015)

Jj

ジェシーJの新作は、久しぶりに、ほとんどの曲でポール・ブラウンが関わった作品。前作「Second Chances」では、初めてポール・ブラウンが関わらない作品だったけれど、それはそれで、いい作品だったと思う。特に、ジョニー・ブリットが参加した曲が印象的で、その方向性に期待感が高まった。それで、この新作は、やっぱりポール・ブラウンか、という気はするけれど、ポールの手堅い料理で秀作になっている。先行シングルのM4「The Tango Boy」は、ジェシーとポール・ブラウンの合作曲で、タンゴ・ムードのホーン・セクションがパワフルで印象的な曲。この曲がハイライトで、その他ラテン・ムードの佳曲が並ぶ。M5「Paraiso Magico」は、スローテンポのサルサで、ジェシーのフルート演奏に注目。M6「Back to the Basics」は、マイナーなサンバだし。M8「Siempre」は、ボサノバ・ムードのオリジナル曲。定番のジェシーはボーカルが聴ける。この曲も、フルート演奏。M9「Cuba」は、ビート感のあるラテン・チューンで、ジェシーのパワフルなテナーが魅力的。かくして、アルバムはラテン・ムードの印象の作品になっているけれど、冒頭の3曲に注目。M1「Una Mas」、M2「My One and Only One」、M3「Lovesong」(アデルの曲のカバー)の連続するスローもしくはバラードな3曲は、都会的でアダルトなアレンジ。ジェシーのメローなテナーに、ぐっとくる。この3曲とも、キーボードはグレッグ・カルーカス。「My One and Only One」はベスト・トラック。グレックのアコースティック・ピアノと、ジェシーのインタープレイは必聴。バラードでも、ジェシーのサックスは情熱的過ぎず、さらっとメローな音色がいいところ。この路線で、次はぜひ「バラード集」を作って欲しいなあ。

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  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだスムース系の新譜を紹介します。Since 2011。UGASAI
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