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2015年12月 5日 (土)

Pieces of a Dream 「All In」(2015)

Allin

ピーセス・オブ・ア・ドリームの、新作。ジェームス・ロイドとカーティス・ハーモンのこのユニットは、バンドに変遷はあっても、この2人が結成からのメンバー。結成以来40年のキャリアでも、前作「In The Moment」(2013)や、ロイドのソロ「Here We Go」(2015)の近作の、どちらも活き活きした内容が、新鮮な秀作だった。この新作は、その近作にも増してベストな内容。フィラデルフィア・サウンドを原点とするこのユニットの、メロウなメロディーや洗練されたフレージングは、長いキャリアを経た完成形。M1「Turn It Up」は、まさにこのユニットらしい、キャッチーな演奏のスムーズジャズ・トラックで幕を開ける。ロイドがソロを出した後なので、もう一人のメンバー、ハーモンがプロデュースしたトラック4曲に目(耳か)がいってしまう。いずれも彼の作曲作品で、ポップなメロディーとカラフルな演奏に注目。M2「All In」、M6「Caribbean Nights」、M8「Up Til Dawn」の3曲が、ハーモン作品で、採用しているサックス奏者トニー・ワトソン・ジュニアという人の、どこかグローバー・ワシントン・ジュニアを彷彿とする演奏が光った秀逸なトラックで、「All In」はベスト・トラック。トニー・ワトソン・ジュニアは、他2曲でもフューチャーされていて、このアルバムの聴きどころ。ロイドの作品、M3「Quiet Night In The City」、M9「Dream On」は、彼のアコースティックピアノ演奏が堪能できるバラード。曲想に合わせたムーディーなインプロビゼーションを聴くと、ジョー・サンプルを思い起こさせて安心感が湧いてくる好演奏。M1「Turn It Up」は、ギター(ローン・ローレンス)のフレーズがキャッチーな、リピート必須のベスト・ソング。ピーセス・オブ・ア・ドリームのベスト作品はもちろん、今年のスムーズジャズ盤ベスト候補。

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