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2016年7月17日 (日)

The Rippingtons 「True Stories」(2016)

Jazzcat

ザ・リッピングトンズ(下記リップス)の新作は、結成以来30年を超えて、アルバムは22作目となる作品。ギター奏者ラス・フリーマンの主役は変わらないけれど、久々にバンドとしてのアンサンブル・サウンドが活き活きとしていて、新鮮な秀作になった。サックス奏者は、ジェフ・カシワが退いて、今作品からのサックス奏者は、かつてのメンバーであったブランドン・フィールズが復帰。ブランドン・フィールズは、リップスのオリジナル・メンバーで、デビュー作品「Moonlighting」(1987)から、「Welcome to the St.James’ club」(1990)まで、初期の4作品でメンバーだった。フリーマンと、フィールズ以外の現在のメンバーは、デイヴ・カラソニー(ドラムス)、リコ・ベルド(ベース)、ビル・ヘラー(キーボード)。でも、このアルバムには、ビル・ヘラーのクレジットは無い。アルバムの10曲中、フィールズのサックスが参加しているのは7曲で、それ以外はほとんどフリーマンのワンマン・トラック。M5「Reach Higher」は、フリーマン、フィールズ、ベルド、カラソニーの4人がクレジットされた、唯一のバンド演奏曲。この演奏のアンサンブルはフュージョンのバイブレーションだし、ブランドン・フィールズのサックスは、骨太でファンキーなフレージングで、新鮮なリップス・サウンド。このアルバムで、フリーマンは、ガット・ギターを多用していて、M1「Wild Tales」、M10「True Stories」やM6「Dreamcatcher」で聴ける。ジェフリー・オズボーンの歌声がフューチャーされたキャッチーなポップ曲、M4「My Promise To You」でも、ガット・ギター。特にM3「Flamenco Beach」は、ワンマン演奏のトラックで、フラメンコ・スタイルのソロ・ギターが素晴らしい。M8「Kings Road」では、片やエレキ・ギターが印象的で、フィールズのサックスはパワフルだし、カランスキーのドラム・ソロが「珍しくも」フューチャーされている、ロックのノリを感じさせる、リップスとしての新機軸の演奏。聴きどころが多い多彩な作品だけれど、今度は、メンバーだけのバンド・アルバムを作ってほしいなあ。

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