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2017年2月の記事

2017年2月26日 (日)

Johnny Britt 「Marvin Meets Miles」(2016)

Britt

マイルス・デイビスとマーヴィン・ゲイが、実際に共演したことはなかったはずだが。もしも共演したら、歴史的なパフォーマンスになっていたに違いない。ジョニー・ブリットの新作は、マイルスとマーヴィンのそんな「邂逅」をテーマにした作品。ジョニー・ブリットは、シンガーでトランペット奏者、プロデュースもするマルチ・アーティスト。「Impromp2」というスムーズ&メロウ路線のR&Bデュオを経て、ソロ作品「Feel So Good」(2012)をリリース。スムーズジャズ系でも、ジェシーJのプロデュースを手がけるなど注目のアーティスト。アカデミー賞で注目の「La La Land」でも、サウンドトラックのトランペット演奏もこの人だとか。この作品は、テーマトラックのM1「Marvin Meets Miles」はブリットのオリジナルで、それ以外の8曲は、マーヴィン・ゲイのカバー演奏。いずれもマーヴィンを彷彿とするボーカルと、マイルスばりのミュート・トランペットが交錯する、メロウでクールな秀作。M4「You Soure Love to Ball」や、M5「Let’s Get It On」、M6「What’s Goin’On」、M9「Got to Give It Up」などの名曲の再演も、トラッペットの絡むサウンドが新鮮。ボーカル無しのインストバージョンを「Miles Mix」と称して収録していて、その「Marvin Meets Miles」と「You Sure Love to Ball」の2曲が、スムーズジャズ・ファンとしては注目してしまう。「You Sure Love to Ball」のインストは、ボニー・ジェイムスのサックスがフューチャーされているトラックで、マーカス・ミラーとワー・ワー・ワトソンも客演。アルバムには未収録の、シングル・カットだけで聴ける「What’s Goin’On」のMiles Mixは、トランペット奏者ブリットを堪能できるカバー・バージョン。

2017年2月12日 (日)

Paolo Rustichelli 「Soul Italiano」(2016)

Soul_italiano

パオロ・ルスティケッリは、イタリアの鍵盤奏者。ルスティケッリの父親は、カルロ・ルスティケッリというイタリア映画音楽の作曲家。「鉄道員」「刑事」など、有名作品を含めて多数の映画音楽を作曲した巨匠。息子のパオロも、10代から映画音楽や鍵盤演奏を始めたそう。1991年にソロデビュー作品「Mystic Jazz」をリリース。その作品は、マイルス・デイビス、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、カルロス・サンタナなどのジャイアンツを客演に迎えた隠れた名盤。マイルスのトランペットが美しい「Capri」や、サンタナが自身の演奏ナンバーにもしている「Full Moon」など、必聴の名演が入っている。次作の「Mystic Man」(1996)も、マイルスとサンタナが参加した作品。両作品は、チルアウト・スムーズジャズに繋がる秀作。パオロのフルアルバム・ソロ作品としては、「Nopagan」(2006)に続くのがこの新作。ルスティケッリは、シンセ系鍵盤を中心にほとんどワンマンバンドで作品を作るのがスタイル。この作品も、アコースティック・ピアノの硬質なフレーズを中心に、シンセ系の音の多彩なオーケストレーションが魅力の秀作。M2「Med Groove」の、ヨーロッパを感じるダンス・ビートに乗って浮遊するピアノ・フレージングに引き込まれる。M5「Soul Italiano」は、タンゴ・リズムが印象的なハイライト・チューン。M11「Playa Blanca」は、パワー・ブロウするサックスと、ピアノの掛け合いがクールなファンキー・チューン。M12「Evy & Carlo」は、映画のエンディングを思わせるバラードで、交錯する多彩なシンセの音色が美しい。

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  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだスムース系の新譜を紹介します。Since 2011。UGASAI
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