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2017年11月19日 (日)

Patrick Yandall 「A Journey Home」(2017)

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パトリック・ヤンダールは、キャリア25年のギタリスト。初期から、ほとんどの作品の発表は自己のプライベート・レーベル「Zangi」からのリリースだけなので、メジャーなシーンから距離を置いて、自身の音楽スタイルを徹底しているようだ。真摯なギター・プレイに徹した作品は、R&Bやソウル、ブルース、ファンクといった要素を、キャッチーなメロディーで消化する佳作ばかり。主にテレキャスターの、繊細かつ伸びのあるギター・トーンは、縦横無尽で、時にメローな柔らかさもあって、ひとつひとつの音に、感情移入せざるを得ない魅力がある。音作りは、ワン・マン・バンドの演奏のようで、ギター以外のオーケストレーションも素晴らしい。というわけで、この新作も、ファンキーでメロディアスな作品が並んだ秀作。M1「A Journey Home」は、ブラスやオルガンを効果的にバックに使って、スライドを多用するギターが印象的な、華やかな曲。M3「Cruising Kuhio Hwy」は、そのキャッチーなソフト・メロディーは爽やかな疾走感で、視界が広がるようなポップ・チューン。中盤の、伸びのいいフレージングに魅了される、ベスト・トラック。M6「Spirit Moves」は、「オー・ヤー」というだけの荒削りなコーラスが、なんともファンキーな曲。ギターに絡むピアノも素晴らしく、これもヤンダールの演奏なのかな。M9「Sunday Offering」は、ミッド・テンポのバラード。中音を駆使したフレージングが美しい。「私小説」的な風合いのある作品群で、演奏も味わい深いところが、この人の良さかな。

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