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2018年1月の3件の記事

2018年1月27日 (土)

Walter Beasley 「The Best of Walter Beasley: The Affable Years, Vol.1」(2018)

Affable

サックス奏者ウォルター・ビーズリーは、30年のキャリアを有する、20枚以上のソロ作品を出しているスムーズジャズ界有数のプレイヤーである。サックスのみならず、シンガーでもあり、バークリー音楽大学でプロフェッサーも務める教育者でもある。彼のスタイルは、メロウでチルアウトなR&Bテイストのサウンドに、クールな音色のサックスが特徴。グローバー・ワシントン・ジュニアのフォロワーとして形容されることが多いけれど、ポスト・グローバーとして90年代の初期作品から、今につながるスムーズジャズのスタイルを作り上げたアーティストだ。新作はベスト集で、自身のレコード・レーベル「Affable」からの近年作品を中心にセレクトされている。全11曲の内、(おそらく)新曲1曲と、残りの10曲は、過去の6枚のアルバムからセレクトという構成。 新曲は、M8「Late Night Lover」で、R&Bシンガー、ラヒーム・デヴォーンのボーカルをフューチャーしたソウル・ナンバー。ビーズリーのサックスは、歌伴に徹して目立たないけれど、しぶーいフレージングがかっこいい。

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2018年1月13日 (土)

Christopher Cross 「Take Me As I Am」(2017)

Takemeasiam

クリストファー・クロスの、デビュー作「Christoper Cross(邦題「南から来た男」)」(1979)は、彼の出世作で、最大のヒット作品、何より今でも色褪せない、AORの、いやポップスの「名作」の一枚だ。残念ながら、彼のその後の作品は、チャート的にはそのデビュー作を超えることは無く、「Walking in Avalon」(1998)を最後に、しばらくは録音作品のリリースも無かった。そして、新曲のスタジオ録音としては、13年ぶりとなる「Doctor Faith」(2011)のリリースは嬉しい「復活」だった。その後も、ライブ録音の「A Night in Paris」(2013)、「Secret Ladder」(2014)と、再び積極的な新作のリリースの連続。もうチャートをにぎわすヒット曲は無いけれど、あのハイトーンボイスが聴けるのは嬉しい限りだ。そして、この新作「Take Me As I Am」は、彼の「新機軸」を聴かせてくれる秀作だ。メジャーなレーベルから離れて、自身のレーベルからのリリースだからか、自由奔放で、リラックス・ムードが伝わって来る。何より、特徴は、従来のボーカル・アルバムと異なる構成だ。いずれの曲も、彼が弾く、伸びのあるフェンダーストラスキャスター・ギターが主役で、加えてピアノ(Eddy Hobizal)やサックス(Andy Suzuki)などのインストが中心の演奏だ。全ての曲で、ボーカルやコーラスは、曲の中盤から現れるという構成で、ボーカル自体の録音も、後方に下がったような控えめのミックスで、演奏の1要素の位置づけになっている。 中でも、M4「Down to The Wire」は、「典型的」な構成で、キャッチーなメロディーは往年のクロスを思わせるソフト・ロックだけれど、ギターや、エレキ・ピアノ、サックスの演奏が中心で、彼のボーカルと混声コーラスさえも、曲の中盤、それも3分の1を過ぎた頃に入ってきて、歌詞も同じフレーズのループなので、インスト作品と言ってもいいぐらいだ。彼のボーカルをたっぷり聴きたいファンにしてみると、少し失望するリスナーもいるかもしれないが、ユニークな演奏作品で、ウエストコーストを思わせる視界の広がる爽快なグルーヴは、従来のクリストファー・クロスの音楽世界と変わらない。復活後の作品としては、ベストな新作だと思う。スムーズジャズ・ファンにもぜひ一聴を勧めたい。

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2018年1月 7日 (日)

スムーズなシングル盤

Colsingle Flipside Pass_thegroove

リリース間近の新作フル・アルバムに先行する、新曲シングル3枚。いずれも、アルバムが待ち遠しくなるパワー・チューンだ。

ブライアン・カルバートソンの「Colors of Love」は、彼の18枚目となる新作の同名アルバムからの新曲。新作アルバムは、ヴァレンタイン・デイに発売されるという、Loveをテーマにしたロマンティックな作品らしい。ファンキーなカルバートソンと打って変わり、この新曲は、美メロのフレージングが胸キュン路線のカルバートソン。

デイヴ・ブラッドショウ・ジュニアの新曲「Flipside」も、同名フル・アルバムに先行してのリリース。彼らしいソウルフルなピアノが爽快なナンバー。オルガンやホーン・セクションを配したアレンジが、ファンキーな曲。

トランペット奏者リン・ラウントゥリーの新曲「Pass The Groove」は、新作アルバム「Stronger Still」からの先行リリース。ワンツーワンツーのダンシング・ビートのループに乗って、ラウントゥリーのトランペットがファンキーに響き渡る。名曲「ライズ」(ハーブ・アルパート)の「現代版」の趣きを思わせるグルーヴが、かっこいい。

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