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2018年2月11日 (日)

Gary Palmer 「Coast 2 Coast」(2018)

Coast2coast

フロリダで活躍するサックス奏者、ゲーリー・パーマーの2作目のフルアルバムは、アーバン・ソウルのムードに満ち溢れた佳曲ぞろいの秀作だ。パーマーのサックスは、ボーカルならハスキー気味の音色と、ゴスペルを感じる官能的なフレージングが魅力的。ミディアム・スロウが中心の曲は、クワイエット・ストームと形容できるアーバン・サウンドで、スウィート・ソウルや、フィリー・ソウルのムードがたっぷり。パーマーにとってこの作品は、スムーズ・ジャズの著名アーティストとコラボしたところが新機軸で、バラエティに富んだ内容。それでも、トータルなサウンドはまとまりがあって、なかなか素晴らしい作品。コラボしたアーティストは、ポール・ブラウンティム・ワトソンデヴィッド・P・スティーブンス、シンガーのケヴィン・フォスター、日本人ギタリストのKay-Taこと松野啓太、そして、ニルスといった面々。ポール・ブラウンが参加した3曲は、タイトル曲M1「Coast 2 Coast」、ボブ・ボールドウィンのキーボードがフューチャーされたM12「Land of the Sun」、スタンリー・クラークの初期の名曲をカバーしたM9「Lisa」と、いずれもポール・ブラウンらしいキャッチーなサウンドと、パーマーのサックスがかっこいい、必聴の演奏。Kay-Taが参加したM4「Misunderstanding」は、グッとくる「泣き」のソウル・バラード。デヴィッド・P・スティーブンスのM5「One More Time」も、さらに「泣き」のフィリー・ソウル。ニルスが参加したM10「Windsurfer」は、視界の広がる疾走感溢れる演奏。シンガーのケヴィン・フォスターが参加した2曲は、M3「I Can't Get Over You」と、M13「Ask Me to Stay」で、フォスター自身のソロ・アルバムでパーマーが客演した「Love Is Pain」に含まれていた曲。おそらく同じテイクだろう。いずれも、スウィート・ソウル・バラードで、テディ・ペンダーグラス風といった感じかな。

ちなみに、ゲーリー・パーマーはフロリダ州ラウダーヒルで警察官を務めていたそうで、2010年に引退後も、少年院で要職を務めているという。そんな社会貢献と並行して、音楽活動をしているというから、尊敬すべきサックス奏者なのである。

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