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2018年4月 8日 (日)

Dan Siegel 「Origins」(2018)

Dsorigins

ダン・シーゲルは、80年代から活躍しているベテラン・キーボード奏者。デビュー作品「Nite Ride」(1980)から数えて、ソロ作品は20を超える。フュージョン全盛期のキーボード奏者、デオダートや、ボブ・ジェームス、ジョー・サンプル、がヒット作品を連発していたのが、80年の前後だった。その後を追うように、デイブ・グルーシンや、ジェフ・ローバー、デイヴィッド・ベノワ、そしてダン・シーゲル、といった面々が出てきた。ジェフ・ローバーを筆頭に、そしてシーゲルも、今も現役としての活躍が聴けるのは嬉しい限りだ。ダン・シーゲルも、2000年以降、リリースのペースは落ちたけれど、5年ぶりのリリースだった前作「Indigo」(2014)に続いて、比較的早いこの新作のリリース。おそらく、60才半ばだと思われるので、これからも、さらに円熟した演奏活動が期待できそうだ。さて、この新作は、ベース奏者ブライアン・ブロムバーグと共同プロデュースした作品。ブロムバーグは、前作や前々作のプロデュースもしているし、シーゲルの近年作品に関わっている気心の合った盟友だろう。シーゲル自身のペンになる全10曲を、彼のアコースティック・ピアノを中心に、ブロムバーグのアコースティック・ベースも聴きどころの、オーガニックなスタイルのコンテンポラリー・ジャズだ。M5「Arabesque」や、M6「Moon and Stars」、M8「Under the Sun」は、いずれもシーゲルらしい、メランコリーなテーマ・メロディーが印象的な、美しい楽曲の数々。全曲で、シーゲルのピアノのキレのいいフレージングも、たっぷりと堪能できる作品になっているのだけれど、聴いていてジョー・サンプルの名作で、個人的にもエバーグリーンの「Carmel」(1979)を思い出してしまった。M4「Lost and Found」での、少しファンキーなアクセントが印象的なフレージングもそうだし、M3「After All」は特に、美しいメロディーもさることながら、後半のピアノ・ソロが白眉で、ジョー・サンプルが思いをよぎる。次作は、エレピも演って欲しいなあ、そう、ジョー・サンプルの「A Rainy Day In Moterey」のように。

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