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2018年5月18日 (金)

Greg Adams and East Bay Soul 「Conversation」(2018)

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トランペット奏者グレッグ・アダムスは、西海岸のファンク・バンド「タワー・オブ・パワー」のデビュー(1970年)から90年代初めまで中核メンバーであった人。1995年にソロ・デビュー(「Hidden Agendas」)して以来、2006年まで4枚のソロ作品をリリースしている。彼が率いる「イースト・ベイ・ソウル」は、2009年に「East Bay Soul」でデビューした10人編成のバンドだ。その後、「East Bay Soul 2.0」(2012)、「That's Life」(2015)をリリースして、今作が最新アルバム。編成的には「タワー・オブ・パワー」を彷彿とする、ホーン・セクションが中心となったバンドだけれど、パワフルなホーンのインパクトというより、R&Bをベースにした比較的クールなサウンドが特徴だろう。特に、今作は今まで以上にジャズのムードで、洗練されたアンサンブルが秀逸な作品。 M1「Look Book」は、タイトなリズム・セクションがダンサブルで、グレッグ・アダムスの枯れたフレージングが浮遊するファンキーな曲。M2「Conversation」は、レイド・バックしたムードがクールで、ビック・バンド・ジャズのアプローチを感じさせる曲。M7「Possibilities」は、ホーン・セクションが聴きどころの、ハイライト曲。ギター(マツモト・ケイタ)の終始続くカッティング・プレイがなんともファンキーで聴かせてくれる。M8「Send」は、グレッグ・アダムズのフリューゲルホーンを堪能できるキャッチーな曲で、スウィングするピアノ(ニック・ミロ)のアドリブも聴きどころ。 M3「Quiet Scream」は、ストリングスも入るムーディーな曲で、テナーサックス奏者ダリル・ウォーカーが「唄う」ボーカル曲。ダリル・ウォーカーは、テナーサックス奏者としてホーン・セクションにいるのだけれど、いわゆる「二刀流」で歌っていて、AOR的な歌声で、なかなかのシンガーぶりだ。M9「Where Do We Go from Here」の美メロ・バラード曲では、ノスタルジックな歌声で、スタンダード・ポップスのようなドラマチックな歌い方を披露するし、M10「Try a Little Tenderness」は、オーティス・レディングの名曲のカバーで、ソウルフルな熱い歌いっぷりを聴かせてくれる。ファースト・アルバムの「East Bay Soul」は、複数のゲスト・シンガーを迎えた作品で、ウォーカーの歌は1曲だけだったが、以降の作品では彼のボーカルだけをフューチャーして、今やこのバンドのサウンドに欠かせないシンガーになっている。グレッグ・アダムスは、おそらく70歳で、古希になろうかというベテラン・プレイヤーで、いまだに活発な演奏が聴けるのが嬉しい。ちなみに、タワー・オブ・パワーの方も、50周年を迎えていまも活動中で、エミリオ・カスティーヨ(サックス)やステファン・クプカ(バリトン・サックス)といった結成時からのオリジナル・メンバー多数が中心というから、まさにシルバー世代の、レジェンドなバンドだ。彼らの新作アルバム「Soul Side of Town」は、じきにリリース予定、そちらも聴かねばなるまい。

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