« Michael Franks 「The Music In My Head」(2018)と、マイケル作品のカバー集 | トップページ | Michael Lington 「Silver Lining」(2018) »

2018年6月17日 (日)

Michael Paulo 「Beautiful Day」(2018)

Beautifulday

ハワイ出身のマイケル・パウロは、40年を超えるキャリアのジャズ・サックス奏者。ミドル・ネームは「タツオ」というそうな、日系の人だ。日本でも人気のあったハワイのバンド「カラパナ」の初期のメンバーでもあり、ソロ奏者としてのデビュー作品「Tats In The Rainbow」(1979)は日本のみでリリースしている。その後は、アル・ジャロウのツアー・メンバーを10年に渡り務めたり、リック・ブラウン、ピーター・ホワイト、ジェフ・ローバー、デビッド・ベノワ、ケニー・ロギンス、ボビー・コードウェル、など、多くのビック・ネームと共演。矢沢永吉や、杏里、といった日本のポピュラー・アーティストとの共演も多いから、デビュー当時から知る日本のリスナーは多いはず。最近では、トロンボーン奏者ジェフ・アルパートの「Open Your Heart」(2017)で、客演していたのが記憶に新しい。ソロ名義としては、10年ぶりだそう、この新作は11枚目のソロ作品。5曲のカバーと、8曲のオリジナルからなる全13曲の作品。ポール・ブラウン、デヴィッド・ベノワ、ポール・ジャクソン・ジュニア、レイ・パーカー・ジュニア、らがサポートを務めている。マイケルの人間性が現れているような、ソフトでジェントル・トーンのサックスの音色が心地いい。M5「Your Song」(エルトン・ジョン)や、M8「Fragile」(スティング)、M13「You've Got a Friend」(キャロル・キング)といった、ポップス名曲のカバーで奏でる、「てらい」のないフレージングが美しい。M2「Mr Magic」は、お馴染みのグローバー・ワシントン・ジュニアの名曲のカバー。この人の系譜が、グルーバーはもちろん、デビッド・サンボーンや、果てはポール・デスモンドまでつながっているのが想像できる、ソフトでリリカルな好演奏だ。オリジナル曲のハイライトは、M1「Beautiful Day」で、ギターの客演はポール・ブラウン。R&Bテイストのコンテンポラリーなサウンド、サックスの響きは都会的で、アダルト・オリエンテッドな佳曲。M4「Back with the Funk」は、ポール・ジャクソン・ジュニアのギターが客演した、ディスコっぽいノリがどこか懐かしいオールド・スクールな曲。M6「Who You Gonna Call」もキャッチーな曲、ギターはレイ・パーカー・ジュニアで、打ち込み系のサウンドに、ギターとサックスのファンキーなヴァイブレーションがかっこいい。マイケル・パウロを「昔の名前」で知っている日本のコアなリスナーも、きっと目が覚めるに違いない好感度高い作品。

« Michael Franks 「The Music In My Head」(2018)と、マイケル作品のカバー集 | トップページ | Michael Lington 「Silver Lining」(2018) »

サックス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Michael Franks 「The Music In My Head」(2018)と、マイケル作品のカバー集 | トップページ | Michael Lington 「Silver Lining」(2018) »

About This Blog

  • スムーズジャズは、最高のコンテンポラリーミュージック。ググっとくるアーティストのバイブレーションを、リアルタイムで聴きたい。独断で選んだスムース系の新譜を紹介します。Since 2011。UGASAI
2018年11月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

2015 Top Recommend (click)

  • Bob Boldwin「MelloWonder」
  • Brian Simpson 「Out of a Dream」
  • Jonathan Fritzen 「Fritzenized」

2014 Top Recommend (click )

  • Greg Manning 「Dance With You」
  • Rick Braun 「Can You Feel It」
  • Michael Lington 「Soul Appeal」
  • Ed Barker 「Simple Truth」

2013 Top Recommend (click)

  • Jeff Golub 「Train Keeps a Rolling」
  • Oli Silk 「Razor Sharp Brit」
  • Patrick Yandall 「Soul Grind」
  • Boney James 「The Beat」

2012 Top Recommend (click)

  • Euge Groove 「House of Groove」
  • Paul Brown 「The Funky Joint」
  • Chris Standring 「Electric Wonderland」
  • Vincent Ingala 「Can't Stop Now」
  • Phil Denny 「Crossover」