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2018年7月15日 (日)

Phil Denny 「Align」(2018)

Pdenny alignサックス奏者フィル・デニーの新作。デビュー・アルバム「Crossover」(2012)にしてベスト級の作品だったし、その後、「The Messenger」(2013)、「Upswing」(2015)と、コンスタントに秀作をリリース。フレッシュでキャッチーなサウンドが、作品ごとに磨きがかかる、期待の新世代アーティストだ。この新作も、全11曲、外れ曲なしの、成長を感じさせる秀作。

M1「Switch Up」は、ファンキーなビートがキャッチーで、こういうグルーヴがこの人らしい、ハイライト曲。M2「Feel Alright」は、ポップなメロディが秀逸な、ヘビロテ間違いなしの曲。ギターの客演は、デヴィッド・P・スティーヴンス。オーバーダビングしたサックスの音色が、新鮮な方向を感じる佳曲。M5「Brio Bounce」も、ファンキー路線のビート・チューンで、この曲でも、オーバーダビングしたサックスが印象的で、スピード感があふれる曲。この人は、基本的にはテナーの奏者だけれど、曲によってソプラノ・サックスも吹くことがある。今作では、M6「Solux」で、ソプラノを吹いている。ミディアム・スロウなバラード曲で、後半の、テナーも絡めたオーバーダビングの盛り上がりが聴きどころ。この曲のギター客演は、アダム・ホーリー。ソウルフルな2人のインタープレイがスリリング。M8「Align」でも、ソプラノを吹いてのバラード曲。リリカルに奏でるソプラノのフレージングが、今作での新境地を感じさせる曲。M9「Honey Step」は、冒頭からテナーのソリッドな音色が、オーバーダビング多用のアルバム中では、かえって新鮮に聴こえるビート・チューン。M11「Kinda Wanna」は、グルーヴ全開の爽快な曲。ダビングを多用したホーン・サウンドがパワフルで、アルバムの締めくくりに相応しいラスト曲。

次回の作品は、ライブ録音のように、もっとソリッドなサックスのパフォーマンスを聴いてみたい。

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