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2018年9月12日 (水)

Darryl Williams 「Here To Stay」(2017)

Dwilliams hereベース奏者ダリル・ウィリアムズは、名だたるスムーズ・ジャズ・アーティストから引っ張りだこのセッション・ミュージシャンだ。共演や客演したアーティストは、ジェラルド・アルブライト、ユージ・グルーヴ、マイケル・リントン、リック・ブラウン、ポール・ブラウン、ジェフ・ローバーなどなど、枚挙にいとまがない。最近では、ニルスの新作「Play」の大半の曲でも、ベース奏者としてクレジットされていた。
サンディエゴ出身のウィリアムズは、10代からベース演奏を始めて、ジャズやR&Bのバンドやサポートで演奏経験を積んできた人。2007年には、ソロのデビュー・アルバム「That Was Then」をリリース。この「Here To Say」が、10年ぶり2枚目のソロ・アルバム。共同プロデュースは、ユージ・グルーヴ。ゲストのアーティストは、ユージ・グルーヴはもちろん、ポール・ブラウン、ジェフ・ローバー、マイケル・リントン、ジョナサン・フリッツェン、ポール・ブラウン、という豪華なメンバー。今までのサポート・ミュージシャンとしての貢献を証明するような、客演のメンバーだ。10曲中2曲を除いて、ウィリアムズ自身のペンによる楽曲。メロウで、アーバン・ムードの楽曲の数々は、ウィリアムズの作曲の才能にも唸るばかりだ。
アルバム・タイトル曲「Here To Stay」は、ユージ・グルーヴが客演した、キャッチーなハイライト・トラック。グルーヴのソプラノと、ウィリアムズのベースがユニゾンで奏でるフレージングが、メロウな佳曲。「Do You Remember」は、マイケル・リントンが客演したビート・チューン。パワフルなリントンにリンクするような、ウィリアムズのチョッパーがパワフルだ。「Now and Never」は、ジョナサン・フリッツェンのピアノとユニゾンするバラード曲で、チルアウトなムードがたまらない。「How Long Has It Been」は、ギターのように奏でる奏法と、スラップ奏法の二刀流(ダビング)の重量級ベースが印象的な曲。客演は、ジェフ・ローバーのエレピとマーカス・アンダーソンのサックス。「Turn Up」は、ピアノ奏者スコット・ウィルキー客演の曲。軽快なピアノと骨太のベースが、対照的だけれど、上質なグルーヴに溢れている。
アルバムを通して、都会的でクワイエット・ストームなムードが堪能できる秀作。ベース奏者としては、自己のプレイはむしろ奥ゆかしくて、全体の曲とサウンド作りの才能が光る作品。

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